POLYSICS、POLYSICSとPOLYSICSを迎え、奇跡の3マンーーOTOTOYライヴ・レポート

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POLYSICS、POLYSICSとPOLYSICSを迎え、奇跡の3マンーーOTOTOYライヴ・レポート

2014年9月2日(火)、下北沢CLUB Queにて、POLYSICSによる3マン・ライヴが行なわれた。

出演はPOLYSICS、オープニング・アクトはPOLYSICS、スペシャル・ゲストはPOLYSICSというアナウンスがされており、チケットはSOLD OUT。どのような演出が行なわれるか期待が高まるなか、約2時間半のライヴが開催された。

そもそもこれは、下北沢CLUB Queの20周年を記念し行なわれている企画「2DAYS series OPERATION Que」の一環。これまでに同ライヴハウスに縁のあるミュージシャンたちが、さまざまな趣向をこらし、2日を使ってライヴをしてきている。そのなかで、9月2日3日の2日連続出演をPOLYSICSが務めることになり、その1日目を3マン企画で行った。出演の3バンドが全部「POLYSICS」という内容はインパクトが強く、会場に入る前に写真を撮っているお客さんも多数見受けられた。

気になるライヴはというと、3組ともはっきりとテーマがあり、ファンにとっては垂涎ものの3マンとなった。

オープニング・アクトのPOLYSICSは、披露した全12曲すべてが、インディ時代のアルバム『1st P』『A・D・S・R・M!』に収録されている曲。しかも、ほぼ収録曲順に行なっていくというアルバム再現ライヴのような趣もあり、最初からダイブとモッシュで客席が汗を飛び散らすという展開に。ステージ上のメンバーも、スタッフから水をかけてもらいながら、全開で演奏するという熱い内容となった。また、メンバー3人が同時にMCをするという名物「同時MC」をしたり、DEVOさながらのロボットのような動きもしており、当時のライヴを彷彿とさせるパフォーマンスにファンは大盛り上がり。電子音と同期をしているものの、演奏自体がパンクさながらの激しい演奏で、パンクバンドのようなシンプルさと荒々しさを持っていたということが垣間見えるライヴでもあった。

転換を経て、ファッションブランド「lessthan*」製の黒いライダース風衣装を身にまといステージにあらわれたのは、本日のスペシャル・ゲスト、POLYSICS。1曲目は、なんと電気グルーヴの名曲「N.O.」のPOLYSICSカヴァー・バージョン。そして、続くはL’Arc-en-Cielの「SEVENTH HEAVEN」。どうやらこのステージは、全曲カヴァー曲を演奏するセットリストのようだ。スージー・クアトロ「Wild One」、DEVO「Social Fools」を演奏した後に、この日唯一のまとまったMCタイム。「オープニング・アクトで出てくれたPOLYSICSさん、懐かしかったですね」とハヤシが笑いを誘えば、客席からはフミに対して「少女のようだった」という声があがり、それを何回も言わせる展開も。そして「スペシャル・ゲストにPOLYSICSを呼んでくれてありがとう!!」「CLUB Que、20周年おめでとう!!」というセリフの後、GO!GO!7188「文具」、BUCK-TICK「Sid Vicious ON THE BEACH」、ユニコーン「ヒゲとボイン」のカヴァーを披露し、スペシャル・ゲスト、POLYSICSのステージは終了した。

そして、最後は待望のPOLYSICSの登場。前2アクトのコンセプトと熱量がふりきれていただけに、どのようなライヴを行なうのか。注目が集まるなか、ハヤシが発した言葉は「ここから22曲、ノンストップのメガミックス・バージョンでやります」。これまでにiPodシャッフルを使用してライヴを行うなど、いろいろな試みをしてきたPOLYSICSだが、ノンストップメガミックスというのは初の試みだという。すでに全開でライヴをやっているだけに、ノンストップで大丈夫か? というのは、杞憂にすぎなかった。曲が進んでいけばいくほど、それがわかるステージとなった。曲と曲の切れ間がなく、次々と曲が変わっていく様子に、客席もモッシュとダイブで応戦。15曲目「United」あたりから、演奏がへたるどころかタイトになっていき、いくら同期があるとはいえ、驚くほど厚い音と肉体的な演奏力が際だつ内容になっていった。数々のフェスに出演するなど多彩な経験を積みながら、POLYSICSはまごうことなきバンドとして、この場に立っているということを、そのライヴで十分すぎるほど堂々と示していた。また、オープニング・アクトのPOLYSICSに比べ、アレンジが際立つ曲が多く、その楽曲構成のレンジの広さを感じるステージだった。

すべてのライヴが終わって、客電がついても、鳴り止まないアンコール。しかし、この日はアンコールはなし。「ありがとうございました」というアナウンスが入ると拍手が起こり、本ライヴは終了した。この企画は2DAYSということで、9月3日も下北沢CLUB QueにPOLYSICSが出演する。タイトルから察するに、ワンマン・ライヴとなるようだが、果たして…。残念ながら、チケットはSOLD OUTしてしまっているが、これを機会にPOLYSICSの今後の動きにも注目してみてほしい。(西澤裕郎)

〈CLUB Que 20th記念 2DAYS series OPERATION Que HATACHI CLUB Que 20周年おめでTOISU!!! ~奇跡の3マン!&いつものワンマン。~〉

2014年9月2日(火)下北沢CLUB Que

・セットリスト

■Opening Act POLYSICS

1. Buggie Technica

2. PLUS CHICKER

3. WHICH!

4. T・RIANGLE

5. Poly-Farm

6. Hot Stuff

7. Eleki Gassen

8. Marrid To A Frenchman

9. Monsoon

10. TIME SHOCK

11. Modern

■Special Guest POLYSICS

1. N.O.

2. SEVENTH HEAVEN

3. Wild One

4. Social Fools

5. 文具

6. Sid Vicious ON THE BEACH

7. ヒゲとボイン

■POLYSICS

1. Boys & Girls

2. Smile to Me

3. 人生の灰

4. Raw

5. Jhout

6. イロトカゲ

7. Number Zero

8. カジャカジャグー

9. I My Me Mine

10. SONYさん

11. DNA Junction

12. 発見動物探検隊

13. Catch on Everywhere

14. You-You-You

15. United

16. Everybody Say No

17. Why

18. サブリミナル CHA-CHA-CHA

19. Baby BIAS

20. Let’s ダバダバ

21. ドモアリガトミスターロボット

22. Code4

・POLYSICS official site

http://www.polysics.com//

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