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目に障害も 粗末な脱法コンタクトの危険性

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カラコンも高度管理医療機器として厚生労働大臣の承認が必要

「茶色の涙が出た」。そう驚いて来院した人がいました。診断の結果、カラーコンタクトレンズ障害。角膜、結膜ともひどい傷でした。

コンタクトレンズは、薬事法において高度管理医療機器に分類されており、製造販売をするためには厚生労働大臣の承認が必要です。一方、カラコンはかつて、視力補正を目的としない(以下、「度なし」とする)ものについては、高度管理医療機器としての承認が不要でした。しかし、カラコンによる眼障害が多発し、2009年11月から「度なし」のカラコンも高度管理医療機器としての承認が必要となっています。承認を受けたカラコンは、2009年には10品目以下でしたが、2013年には300品目程度に増加。カラコンの使用者も増加していると考えられます。

そして、2011 年 2 月から、厚生労働省の承認を受けた商品しか販売できなくなりました。しかし、インターネットなどを通して海外からの並行輸入というかたちで、承認を受けていないカラコン、いわゆる「脱法コンタクト」を購入し使用している人もいます。

脱法コンタクトは、目に入れても大丈夫かどうかすらわからない

2012年に日本コンタクトレンズ学会が行った眼障害調査では、7月~9月の3か月間に、カラコンによる眼障害が395症例報告されています。中でも重篤と考えられる角膜潰瘍(角膜が濁る、薄くなるなどの症状)や角膜浸潤(角膜が炎症を起こし、白く濁るなどの症状) の割合は高く、この原因として「透明なコンタクトに比べ酸素透過性が低い」「着色部位により角膜や結膜を擦る可能性がある」などレンズ自体の安全性や、「正しいケアが行われていない」といった使用方法などの脱法コンタクトの問題が挙げられていました。脱法コンタクトを調べてみると、酸素透過性が低く、非イオン性の素材で作られています。現在、日本で承認を受けているコンタクトでは、ほぼ使用されていないほど昔の素材です。

脱法コンタクトは、人間の目に入れても大丈夫な製品かどうかすらわからない低いレベルということです。瞳(黒目)を大きく見せたい、瞳の色を変えておしゃれしたいと化粧の一部ぐらいに思って安易にカラコンを使用していると、カラコン障害で瞼が腫れて目が細くなったり、痛みで目が開かなくなったり、黒目が感染症で白く濁ったりして、カラコンを着ける前より見た目が悪くなって人前に出られなくなることがあるかもと頭に留めておいてください。

それでもカラコンを装用したい場合には、厚生労働省の承認を受けたレンズを眼科専門医の診察を受けた上で処方してもらいましょう。目の状態や形は人によって違うため、自分の目に合ったレンズを選ばなくてはいけません。これは、診察を受けないと絶対にわからないものなのです。また、定期的な受診も忘れずに。目の状態は常に変化しています。一回診てもらったから後は大丈夫、というわけではありません。

カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ :
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