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タワーマンション管理組合のあくなき挑戦・カフェレストラン編

タワーマンション管理組合のあくなき挑戦・カフェレストラン編

今年の5月に全員参加型の防災訓練を成し遂げた「プラウドタワー東雲キャナルコート」の管理組合(http://suumo.jp/journal/2014/06/13/64311/)。総戸数600世帯という大規模なタワーマンション。今回はカフェレストランのリニューアルを達成した。そのオープニングを取材してきた。“レンジでチン”のカフェをもっと使えるカフェレストランに!

どのマンションにも管理組合があり、かなりの決定権を持っているのが、それほど表立った活動をしていないのでは、と思われているかもしれない。だが、ここ「プラウドタワー東雲キャナルコート」は違う。やる気満々の理事たちがそろっており、エントランスラウンジに隣接して営業していた「カフェ」を大きく変えた。

まず、営業時間を8時から夜10時までに拡大した。ことのきっかけは、「朝8時から夕方4時までの営業じゃ使えない!」という簡単明瞭な不満から。

入居時より、カフェではパンやパスタ、チキンライスなどの軽食を出しており、主婦や子ども連れがよく利用していた。価格もリーズナブルで、外に出て食べるより便利。しかし平日、外で働く人たちは時間的に利用できない。そんな営業時間に対する不満の声をきっかけとして、カフェレストランのリニューアルの必要性が出てきた。

また、一方で味の問題もある。「パンは焼き立てが売りでしたが、食事はレンジでチンするだけ。でもマンションのなかの施設だし、こんなもんかなと思っていたんですよ」と語るのは理事長の副島規正さん。ところが、近くのタワーマンションにあるカフェレストランで食事をする機会があった。「そこの料理を食べてびっくり。こんなおいしいものを提供しているマンションもあるんだ」と驚いたという。

その日から管理組合のあくなき挑戦がはじまった。まず、そこのマンションの管理組合に話を聞いた。すると、そのカフェレストランも入居当初から3回店舗が変わっているという。味やメニューはもちろん、共用部分にもれるにおいなどマンション特有の問題をその都度クリアしつつ、今に至ったとのことだった。運営会社との話し合いを重ね、「におい問題」も前向きに解決

マンションの場合、”レンチン”のメニューがベースになることが多いので、厨房の広さや換気機能が本格的でない場合がほとんど。また料理によってはにおいが漂うので、そこも大きな課題だったという。

そこで近隣タワーマンションの成功事例を研究し、その運営会社と何度も打ち合わせした。においが最も発生するのは揚げ物であること、したがって、油を使った揚げ物は一切メニューにはないこと、そのことで、特ににおいの苦情はなく、むしろカジュアルイタリアンのピザを焼くにおいは心地よいという意見になったということ。

さらに、理事会開催時に集会室を2つに分け、一方で提供メニューの試食の準備を行い、試食しながらさまざまな議論を行った。メニューのラインナップや価格、テイクアウトやホームパーティーへのシェフ派遣など。

そして、やっとの思いで、今までの”レンチン”ではなく、プロのシェフがつくったものを出すというサービスが得られることになったのだ。「管理組合はお店に委託料を支払っていますが、その額は今までと同じで、おいしいものが食べられる。しかも朝8時から夜10時まで利用できるというのが大きな変化です」と副島さん。

タワーマンション管理組合のあくなき挑戦・カフェレストラン編

【画像1】1階エントランスホールで開かれたカフェレストランリニューアルのオープニングセレモニーの様子(写真撮影:峰脇英樹)

8月2日に行われたオープニングイベントでは、ビュッフェ形式で前菜からパスタ、メイン料理を大人1000円、子ども500円で食べられるとあって、完全予約制の申し込みは610人に達した。

初日である2日の11時にロビーで行われたオープニングセレモニーで副島理事長が語ったのは、「みんなで居心地のいいカフェをつくりたいので、迷惑をかけないで楽しんでほしい。また継続していくためのルールを居住者がつくっていきましょう」という内容。カフェ利用に伴うチェックシートを配布し、内容の確認を求めるなど、マナーやルールづくりを徹底したのだ。シェフがつくる本格イタリアン。石窯焼きができる高性能オーブンで焼くピザがイチオシ

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