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夏~秋に増加!無菌性髄膜炎とは?

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夏から秋にかけて、「無菌性髄膜炎」という病気が増えるという。子どもに多い病気とされているが、20~30代の患者も珍しくなく、昨年9月にはタレントの辻希美が発症したことでも話題になった。一体どんな病気なのか? 国立国際医療研究センターの大曲貴夫先生に話を聞いた。

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「そもそも髄膜炎とは、脳や脊髄を覆っている髄膜がさまざまな病原体の感染によって炎症を起こし、発熱や頭痛などの症状が出る病気を指します。髄膜炎の原因でよく知られているのは、肺炎球菌やインフルエンザ桿菌などの細菌感染による『細菌性髄膜炎』で、その疑いがある場合は、患者さんの髄液を取り出し、原因となる細菌を特定するのが一般的です。しかし、初見の検査では病原体を特定できないケースがあり、そうした髄膜炎を『無菌性髄膜炎』と呼んでいるのです」(大曲先生)

原因の特定が困難ということでしょうか?

「いえいえ、細菌性髄膜炎と疑った場合の検査では突きとめられないだけで、適切な検査で原因を明らかにすることはできます。無菌性髄膜炎を起こし得る病原体は多種多様で、ウイルスによるものが多く、全体の約7~8割はエンテロウイルス属のウイルスが原因。また“無菌性”とはいえ、結核菌や梅毒などの細菌が原因になることもあります」(同)

そのほかにも、性感染症を引き起こす単純ヘルペスウイルス2型や、リケッチア、クラミジアなどの微生物が関与する場合もあるという。

「無菌性髄膜炎の症状は原因となる病原体によって異なりますが、エンテロウイルス属が原因の場合、頭痛や40度くらいの高熱、吐き気、首の痛みなどが出ます。脱水症状を避けるために点滴療法を行いますが、自然治癒で治るケースがほとんどで、1~2週間ほどの入院で回復します。しかし、病原体によっては発疹、心筋炎、結膜炎などを併発することもありますから注意が必要です」(同)

病気を引き起こす病原体が多様なため、これといった予防法はないというが、手洗いの徹底や、不衛生な環境下での食事を避けるなどの一般的な感染症対策を行うこと。また、不特定多数との性行為を避けることが予防につながると大曲先生。疑わしきは、早めに病院へ!
(成田敏史/verb)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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