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永遠に続く? 「元町梅林」のすごい量とウワサのコース料理と巨大おにぎりを実食!

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横浜のココがキニナル!

以前、元町梅林に行ったのですが、量が多かった!生もの以外はお土産に持たせて貰えますが、今でもあれだけの量が出るの?また最後に出る大きなおにぎりも健在でしょうか?(rincoさんのキニナル)

はまれぽ調査結果
元町梅林はおいしいものをお腹いっぱい食べてほしいという先代女将の想いからコースは20品前後の品を出している!巨大なバクダンおにぎりも健在!

おいしい上に“とにかくコースの量がハンパない”とウワサの「元町 梅林(ばいりん)」。さらに店の名物で巨大なおにぎりがあるらしい! (ちょっぴり?)食いしん坊な松宮。これはキニナル! 店に取材を申し込むと、突然にもかかわらず受けてくれるとのこと。

「元町 梅林」では一体どんな料理が出て来るのか? いざ、突撃!

おばあちゃんの愛情たっぷり! 「元町 梅林」の歴史


JR石川町駅徒歩8分、元町商店街を抜けた閑静な地に店を構える「元町 梅林」


落ち着いた佇まいの店内へ

同店の歴史について若女将・小川和貴(かずき)さんにお話を伺う。「元町 梅林」は1972(昭和47)年に和貴さんの祖母の故・平川禮子(ひろこ)さん、両親が創業した。なお、和貴さんのお母さんは現在元町で「健食優菜(けんしょくゆうさい) ひら」という女性に大人気の店を営んでいるという、“料理一家”なのだ!


おっとりとした口調が上品さを感じさせる和貴さん(右)

「元町 梅林」はもともと定食屋としてスタート。しかし、「いい素材が入ったから」と常連客にふるまううち、今から「20年ほど前からコース料理を提供するようになった」とのこと。

店内には座敷と個室を完備。2階には大広間がある。


50名まで利用できる大広間を完備しているので、宴会にもよく利用されるそうだ


4名から利用できる個室は“室料無料”と太っ腹!

禮子さんは静岡県出身。7歳の時に横浜へ。横浜共立学園を卒業後、実家の吉田町で営む日本料理店「梅林」を手伝いながら、料理研究家に師事し、腕を磨いた。ちなみに同店は1942(昭和17)年創業の老舗。現在も営業している。

禮子さんのご家族は全員「食べることが大好き」だったそう。そのため、「これはおいしい!」と思ったものはジャンルにとらわれず、「和・洋・中なんでも(コースに)取り入れていた」とのこと。また、旅行が好きだった禮子さんは“旅先で出会ったおいしいもの”もコースに取り入れていたそうだ。


とってもかわいらしい在りし日の禮子さん

もちろん量だけではなく、素材にもこだわっているのが「元町 梅林」だ。コンセプトは「素材・調理法において、正直なもの、嘘のないものを提供する」。これは創業以来、一貫して変わらない。魚介は主に三浦半島佐島港の漁師さんから「毎朝直接仕入れている」というこだわり。また、肉にもこだわり、信頼の置ける業者からA5ランクの和牛を仕入れている。

人気のメニューは?

「元町 梅林」はランチ・ディナーどちらも営業している。ランチは定食と一品料理を、ディナーはコース料理を提供している。続いて人気メニューを尋ねる松宮。すると、ランチでは「鰻丼(4320円)が人気」と和貴さん。


常連客にも大人気の「鰻丼」

メニューを見たところ、投稿者の方の「量が多かった」というコメントは、“一品あたりの量”についてではないようだ。

鰻の産地は愛知県三河一色より取り寄せており、「肉厚でやわらかく、おいしい」と評判だ。注文を受けてから鰻をさばくため、出すまでに1時間ほど時間がかかる。「お待たせしてしまうのが申し訳ないのでご予約くださると助かります(和貴さん)」とのこと。

一品料理では「黒いなり寿司(5個:810円)」と「鰻の笹巻(2個:821円)」が人気。「黒いなり」に使用する“おあげ”は禮子さんが伊豆・修善寺を旅していた時に出会ったもの。“おあげ”は熊本・肥後から取り寄せているまろやかな赤酒を使用し、煮上げている。


「黒いなり」一つにも禮子さんの想いが詰まっているのだ!


「鰻の笹巻」と


「黒いなり」は土産としても人気

ディナーのコースでは「先代女将の満喫コース」が人気。同コースは“9720円・1万1880円・1万4040円”の3種類。料金により、1品あたりのボリュームがアップする。

ランチは1人で来店する客も多い。ディナーでは家族の祝いや友人同士の会食、宴会に利用されているそうだ。

コースの品数に込められた想い

と、ここで“とにかく量がハンパない”とウワサのコースについて和貴さんに伺うことに。

“ハンパない量”というのは、“コースの品数のこと”。大体どのコースも「20品前後は提供している」のだという。一体なぜそんなにたくさんの品数を出すことになったのだろうか?

禮子さんは戦時中に少女時代を過ごした。そのため、お客さんに「おいしいものをお腹いっぱい食べてほしい」「テーブルいっぱいに並ぶ料理でおもてなしたい」との想いがあったそう。


禮子さんのあたたかい人柄は多くの人々に慕われていた

「元町 梅林」のコース料理を食べ切れる人は「半年に1人いるかいないか」らしい。なので、食べられなかった料理はお客さんが希望すれば包んでくれる。

名物のコースを継承しつつも、時代のニーズに合わせて今年の4月以降は“食べ切りコース”の「梅林会席(6480円)」も追加。お客さんからの評判も高く、人気になっているという。

残念ながら禮子さんは2012(平成24)年に亡くなった。だが、その想いは「先代女将の満喫コース」として現在も受け継がれている。

黒澤明監督とのエピソード

「元町 梅林」は1972(昭和47)年の創業以来、著名な映画監督である故・黒澤明監督や俳優の仲代達矢氏など、各界の食通から愛されている。黒澤監督の娘で衣装デザイナーの和子さん一家とは現在も交流があるとのこと。


味わいある看板は黒澤監督の書をモチーフにしている

黒澤監督は来店すると、ゆったりとくつろげるため「まるで自分の故郷(いなか)に帰ってきたようだ」と常々言っていたとか。コースに付いた刺身を寿司にして持ち帰り、風呂あがりに食べながら一杯飲むのがお気に入りだったそうだ。


店内には黒澤監督の書が飾られており、その絆の深さが感じられる

黒澤監督の身長は180cmほど。明治生まれの男性としては異例ともいえる高身長。食べることが大好きで美食家としても広く知られていた。“本物は本物を知る”。黒澤監督が「元町 梅林」を愛していたのは“本物だからこそ”だろう。

思わず“茫然&唖然”のコース料理が登場!

と、いよいよコース料理を注文することに。中でもオススメという「先代女将の満喫コース(1万4040円)」を選択。

通常、コースは一品ずつ出している。しかし、今回は品数の多さをお伝えするため順不同で一挙に出してもらう。


徐々にテーブルが埋まっていく

・・・運び続けること数分。

「!!!!」


すべての料理を出し終えると、4人掛けのテーブルがいっぱいに!

この量で1人前というからびっくり! 造りや釜炊きご飯、ステーキは撮影のため2人前を用意してもらった。


真上から写真を撮っても「写りきらない」


あまりの量に「思わず茫然」


・・・ものすごい品数のコース料理をいざ実食!


(1)2人前はあろうかというエビフライは大判のえびを使用しており、巨大な上にぷりっぷり!


(2)素材の旨みが凝縮されたやさしい味わいの「なすとはまぐりのスープ」


甘辛く炊いた(3)「かぼちゃの田舎煮」と


(4)「炒り鶏」


(5)「はまぐりの煮物」は“はまぐりの身”が大きく、しっかりとしている


(6)前菜盛り合わせ

(左から)なすのヨーグルトがけ・かぼちゃソーメンの寄せ集め・みょうが・抹茶とお米のムース・きゃらぶき・トマトの味噌漬け・ごぼうの砂糖がけ。

さわやかな風味が際立った「なすのヨーグルトがけ」と、お菓子のような味わいだった「ごぼうの砂糖がけ」が印象的。

ここで“絶対に持ち帰ることができないもの”をいただくことに。


つるんとした舌ざわりの(7)「生じゅんさい」


“走り”の松茸が入った(8)「さわらと松茸の御碗」は肉厚のさわらが激旨!


(9)赤出汁には伊勢海老がどーーーんと入っており、驚く


伊勢海老には身がギッシリ!


どこからどう見ても(10)新鮮な造りを食す

伊勢海老・まぐろ・鯛・中トロなど、すべて新鮮で極上の味わい。


しょうが・みょうが・にんじん・みつばを添えると、さらに味に深みが出て驚く

「こういう食べ方があったんだ」と新たな発見をした思いがする。

少しずつゆっくり食べているせいか、すでに「お腹いっぱい」になりつつある松宮。


ここで口直しの(11)「杏(あんず)ゼリー」を食べてみると・・・

「!!!!」 甘酸っぱい杏がたまらない! 頬が“キュンキュンするおいしさ”だ。


(12)デザートのメロンも甘みがあり、美味だった

まだまだある! 店の逸品を実食!


(13)人気の「黒いなり」はまろやかでやさしい味


続いて(14)「鰻の笹巻き」へ


笹をはがしてひと口・・・

「!!!!」

鰻の皮と身の間にあるとろりとした脂がおいしすぎる!!! 数秒で完食。


(15)「鯛の塩焼き」

「もうお腹いっぱい!」と思い、持ち帰ろうとしていたのに思わず食べてしまった・・・。鯛の身がやわらかく、塩加減が絶妙で止まらない。


おいしい鯛により、再び食欲が刺激され、(16)「お餅の天ぷら」へ

「!!!!」

なんだこれは!? 一見、普通の「お餅」。だが、甘みがあり壮絶なおいしいさ。冷めてもべたつかず、品のある味わいに感動。

「もういい加減ムリ」と思いつつも、再びお餅に食欲が刺激されたので、次へ。


(17)「小むつの煮付け」を実食


・・・こ・れ・は!!!

骨までやわらかく煮てある! これもお餅と同様、一見、素朴な感じだが、その極上の味わいに“ギャップ萌え”。数秒で完食。

ド迫力のステーキ


これも一見普通だが、何かが隠されていそうな(18)「春巻き」を食べてみると・・・

中には、かにとチーズ、枝豆が入っている! 枝豆が食感のアクセントになっており、おもしろい。“超極上のおやつ”みたい!


どんな味か想像がつかない(19)「大根の味噌漬け入りサンドイッチ」を食す

あー!!! 酸味と甘みがある大根が、意外にもパンによく合う!


人気だという(20)「ホワイトソースのグラタン」は濃厚

どちらかというとグラタンというより、スープに近いかもしれない。


(21)「えびとしいたけの釜炊きご飯」

もちもちしたもち米と厚みのあるしいたけに上品なだしが染み込み、絶妙!

「・・・もうムリ」と何回思っても、素材が上質な上に焼き加減など調理法がすばらしく、“ついつい食べてしまう”。「元町 梅林」は罪な店だ。


で、結局(22)「和牛の網焼きステーキ」へ

実は松宮、嫌いではないのだが普段はほとんど牛肉を食べない。が、しかし! この和牛は冷めてもやわらかく、絶品なので“またまたついつい食べてしまう”。

実際にコースを食べてみると、バラエティに富んだおいしいものを“惜しげもなく入れちゃった”そんな感じがする。「造り」やグラタン、サンドイッチを続けて食べても違和感がないのがすごい!

顔より大きい!? おばあちゃんのおにぎり

ウワサのおにぎりは通常、コースの最後に出している。だが、おにぎりは熱々のうちに具材を詰めるためいたみやすく、6月中旬から10月ころまでは出していない。今時期はおにぎりの替わりに、先ほどいただいた釜炊きご飯を出している。

おにぎりを出すようになったのは15年ほど前。もともとおにぎりは忙しいスタッフが「立ったままで食べられるように」と考案したまかないだった。しかし、雑誌『dancyu』の編集の方のアドバイスにより、お客さんにも出すようになったとか。


禮子さんが愛情を込めて握るおにぎりは評判だった

今回は大きさをレポートするため、特別に具材抜きのおにぎりを作っていただくことに。コース料理の品数に圧倒された松宮。「もう驚くことはない」と思っていると・・・


超巨大なおにぎりが登場! やっぱり驚いてしまう


まさか? とも思ったが、おにぎりは“顔よりも大きい”

・・・連日の猛暑で“すでに夏バテ真っ盛り”な松宮。だが、「元町 梅林」の品々を食べ続けるうち、体のすみずみまでエネルギーがチャージされた。

取材を終えて

「元町 梅林」の料理は量もさることながら、素材のよさと料理人の方の技術の高さに圧倒された。また、一品ひと品に驚きが隠されており、わくわくした。料理には人柄が表れる。残念ながら禮子さんにはお会いしたことがないが、あたたかくて愛情があり、かわいらしい人だったに違いない。

「和牛ステーキ」「おにぎり」などを持ち帰ったが、翌日になっても全部おいしかった。


おにぎりを食べていたら「おばあちゃーん!」と叫びたくなった

―終わり―

元町梅林
住所/横浜市中区元町1-55
電話/045-662-2215
営業時間/13:00~15:00、17:00~19:00、19:30~21:30(定食利用の場合は13:00~15:00のみ)
定休日/月曜

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記者:

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