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温家宝前首相長男 石炭会社買収に絡み340億円賄賂疑惑浮上

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 中国の大手国有企業、華潤集団が山西省の石炭会社を買収した際、温家宝前首相の長男、温雲松氏に「仲介料」として約20億元(約340億円)を渡していたことが明らかになった。華潤集団の理事長だった宋林氏は今年4月、腐敗容疑で身柄を拘束され、理事長を解任されており、温雲松氏にも追及の手が伸びるかどうかに関心が集まっている。

 宋林氏は2010年、「山西の石炭王」と呼ばれる企業家の張新明氏が所有する石炭会社、山西金業集団を100億元(約1700億円)で買収した。当時の中国は石炭バブルで、石炭価格が急上昇しており、「100億元でも安い」と言われたころである。

 同集団買収に当たって、仲介役として動いたのが温雲松氏だった。宋林氏は2002年ごろ、当時は副首相だった温家宝氏の秘書を務めていた田学斌氏と知り合い、親しくなっており、田氏から温氏に紹介。翌年、温氏が首相に就任すると、田氏も中国政府内で次官級の国務院研究室副主任や、閣僚級の国家資産監督管理委員会主任に昇格。宋氏も華潤集団で総経理(社長)や理事長に昇進していった。

 さらに、宋氏に温雲松氏を紹介したのも田氏で、山西金業集団の買収成功で、雲松氏に20億元が渡ったという。

 これについて、米国に拠点を置く中国情報専門の華字ニュースサイト「博訊(ボシュン)」は「捜査当局は事実関係を把握している」としており、雲松氏にも捜査が及ぶかが焦点だ。博訊によると、宋氏は党政治局常務委員を務めた賀国強・元党中央規律検査委員会書記の息子の賀錦濤氏とも親しく、ビジネス上の関係もあったことから、捜査当局としては雲松氏を調べるならば、賀錦濤氏も放っておくわけにはいかず、「雲松、錦濤両氏には手が出せないのではないか」とも指摘している。

 特に、雲松氏については、江沢民・元国家主席の息子の江綿恒氏とも親しく、江綿恒氏は雲松氏が一時、香港で経営していた投資信託会社に巨額の資金を投資して、暴利を得たとの情報もあり、捜査当局側は最高幹部の息子には手が出せないとの事情もありそうだ。


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