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高須院長が消費増税に苦言「お役人は経済を理解していない」

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 高須クリニックの高須克弥院長が世の中のさまざまな話題に提言するシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、今年の4月から税率が8%にアップする消費税についての持論を展開していただきました。

 * * *

──いよいよ4月1日から消費税率が5%から8%にアップします。

高須:そもそもアベノミクスではインフレターゲット2%を掲げているわけでしょ。それが実現すれば、消費税収も増えるはずなのに、そのうえで3%も消費税率をアップしたら、国は儲かりすぎになるんじゃないの?なんて素朴に思っちゃうよ(笑い)。

──今回の消費増税で、消費が落ち込むという見方も強いですが、高須院長はどうお考えですか?

高須:まあ、3%くらいのインフレだと思えば、我慢できるとは思うんだけど、“消費税率がアップしましたよ”って言われると、やっぱりお金を使いたくなくなるよね。そこは大きな問題。税収を増やすにしても、消費増税以外の案はなかったのかな、って思う。

──なるほど。

高須:立案するお役人が、あんまり実際の経済を理解してないのかな…。今度4月から、大企業の接待交際費の50%が経費として計上できるようになるでしょ。たしかに、企業が交際費を使いやすくなって、消費も増えるだろうけど、50%なんてケチなこと言わずに100%経費にしちゃえばいいと思う。

 そうすりゃ銀座も景気が良くなるよ。「インフレは銀座から始まる」なんてことが言われるけど、飲食業界とかタクシー業界の景気が良くなると、そのほかの業界への波及効果も大きい。お役人さんには、そういう感覚が足りないんじゃないかな。いかに銀座の経済が重要かってことを知っておいてほしい(笑い)。

──たしかに銀座の経済は重要ですが、今回の消費増税はそんな銀座とはあまり縁がない庶民の家計に打撃を与えるものだとも言われていますよね。

高須:それは間違いない。アベノミクスで景気を刺激しているとは言っても、庶民の給料は全然上がってきてないわけだし。しかも、今の世の中は景気が良くなればなるほど、庶民が貧乏になるからね。昔は労働集約産業がメインだったから、景気が良くなると労働者の仕事が増えてその分給料が上がったんだけど、今の企業は儲かったら労働力よりも設備に投資するでしょ。労働者をリストラして、設備を強化するという流れがある以上、もし景気が良くなっても企業だけが潤って、労働者は貧乏なままっていう状況ができちゃうんだよね。

──そのうえ、賃金の安いアジアからの労働者に仕事を奪われるというケースもありますしね。

高須:そうなんだよ。だから、実は鎖国って悪くないんじゃないかなって思う。

──鎖国ですか?

高須:グローバル化するから企業は効率化を優先して、賃金の高い国内の労働者の仕事が減る。一方、世界市場での競争力なんか無視していれば、国内の労働者にしっかり仕事を回すことができるわけだ。ただ、そうなると工業的な発展は難しくなって、国際的には取り残されちゃうけど、“貧しいながらも楽しい我が家”で庶民は幸せになるかもよ。周りの国からは“なんであんなに貧乏な暮らしをしているんだ”って思われても、外国の贅沢を知らない状態であれば、国民も何も思わないしね。

──まさに江戸時代のような状態ですね。

高須:毛沢東もポル・ポトも似たような発想だったのかな…。まあ、今の世の中だと、現実的に無理だけどね(笑い)。

 * * *

「鎖国」というかなり大胆な提案はさておくとして、高須院長は今回の消費増税について決して肯定的な立場ではないようだ。いずれにしろ、庶民としては、消費増税で景気が落ち込むことだけは避けてほしいものだ。

【プロフィール】

高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。

 昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『バカにつける薬 ドクター高須の抱腹絶倒・健康術』(新潮OH!文庫)、『私、美人化計画』(祥伝社)、『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)など。近著は『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)。


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