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外国人妻持つ自衛隊員は数百人 情報保全の観点から問題あり

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 日本の国防を担う自衛隊、そしてその幹部育成機関である防衛大学校に、中国の影が忍び寄っている。

 すでに週刊新潮(7月17日号)が報じているが、中国から日本に帰化した防衛大学生が住む一人暮らしのアパートに不特定多数の人物が出入りし、この学生は何度も中国に渡航しているとの“女スパイ疑惑”も持ち上がっている。

 我が国の機密情報がスパイ大国・中国に流出しつつある現実を、ジャーナリストの織田重明氏がレポートする。

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 もちろん、帰化した学生に問題があると決めつけているわけではない。だが、帰化学生の家族間の接触や情報交換は、第三者によるチェックや制限のしようがない以上、その入学は極めて慎重に判断しなければならない。

 米国の場合、陸海空の士官学校に入学するには、正副大統領や上下院議員の推薦状がなければ認められず、FBIなどによる入念な身辺調査が行なわれる。

 それに比べて防大のチェックは甘いと言わざるを得ない。

「今回の防大の件だけではない。防衛省や自衛隊の中国に対する警戒が十分でない事例は、少なくありません。例えば、イージス艦の情報漏洩疑惑事件がその典型です」(公安関係者)

 この事件は、海上自衛隊の二等海曹が特別防衛秘密(特防秘)に指定されるイージスシステムに関する情報を基地外の自宅に持ち出していたとして2007年に神奈川県警が摘発したもの。イージスシステムとは、同時に10個以上の目標をミサイルで迎撃できるイージス艦の根幹となるシステムで、米軍が開発した。

「この事件の摘発にあたっては、前段となる問題がありました。摘発の前年に海自上対馬警備所勤務の一等海曹が内部資料を隊舎に持ち帰っていたことが発覚したのです。海上自衛隊の内部調査で、この一等海曹が中国の上海に無断渡航を繰り返し、市内虹橋地区のナイトクラブに通っていたことが判明しました」(神奈川県警関係者)

 海自の調査では、「上海への無断渡航と内部資料の持ち出しは無関係」と結論づけられた。しかし、かねてからこの店が中国当局のハニートラップの拠点とみていた警察庁は、自衛隊への工作活動が活発化している恐れがあると判断。中国人女性と何らかの関係がある自衛隊員の洗い出しを全国の都道府県警に指示した。

 そうしたなか浮かび上がったのが、横須賀基地所属の護衛艦勤務の二等海曹だった。

「この二等海曹の妻は中国人で、2005年に他人名義の旅券で日本に入国。横須賀市内の風俗店で働いていたときに二等海曹と知り合った。神奈川県警は入管難民法違反容疑で自宅を捜索。押収したハードディスクを解析して出てきたのが、イージスシステムの情報だったというわけです」(同前)

 当初、神奈川県警は、中国人妻が夫の二等海曹を通じて特別防衛秘密を入手し、中国当局に流したという線を疑う。結局、この中国人妻に中国当局との接触を疑わせる事実が見つからず、情報漏洩の可能性は低いと判断された。

 しかし、こうした疑惑が出たこと自体、システムを開発した米国に不信感を抱かせるには十分だった。自衛隊がそれまで隊員の配偶者に何の関心を払ってないことも明らかになったからだ。

「外国人妻を持つ隊員の数は数百人に上ります。なかには、海自の対潜哨戒機P―3Cの乗員にも中国系の妻を持つ者がいるとの情報もある。P-3Cは機密性が高い潜水艦についての情報を満載しており、情報保全の観点からは問題だと言わざるを得ません」(前出・公安関係者)

※SAPIO2014年9月号


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