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Indiegogo創設者が教えるクラウドファンディングで世界中から資金を集めるコツ Glazedカンファレンス現地リポート2

Indiegogo創設者が教えるクラウドファンディングで世界中から資金を集めるコツ Glazedカンファレンス現地リポート2

クラウドファンディング・プラットフォームの老舗で、これまでに世界中の起業家たちに巨額の資金調達の道を提供してきたIndiegogo。その創設者が、起業家たちの資金集めの成功と失敗をつぶさに見てきた経験から「クラウドファンディング利用の必勝法」をGlazedカンファレンスで語った。

写真はIndiegogoの創設者であるダナ・リングルマン

クラウドファンディングという言葉がまだ一般に知られていなかった2008年に、Indiegogoを立ち上げたのが、ウオール街の金融機関出身のダナ・リングルマンと、その仲間たちだ。「ハーバード卒でもなく、シリコンバレーからも遠いところに住んでいて、コネも人脈もお金もなく、ベンチャーキャピタルへのアクセスからは閉め出されている。でも自分たちの商品を世の中に広く普及させたい情熱を持っている──そんなアントレプレナーたちに資金集めの場を提供したかった」とリングルマンは言う。

Indiegogo創設者が教えるクラウドファンディングで世界中から資金を集めるコツ Glazedカンファレンス現地リポート2

Indiegogoのトップページ

同業のKickstarterの場合、一定期間内に最初に掲げた資金目標額に達成しなかったプロジェクトは資金を1ドルももらえない、いわゆる「オール・オア・ナッシング」型だが、Indiegogoは、かなりフレキシブルだ。目標額を達成できなかった場合は、出資者らに資金を全額返す方法と、9%の手数料を払い、集まった額だけ受け取る方法のどちらかを選べる。「Indiegogoは規制をガチガチにしなかった分、国境を越えて、世界中から資金が集まるのがポイント。自由な発想の幅広いプロジェクトを支援する『クラウドファンディング界のYouTube的存在』を目指している」と彼女は言う。

基本的には18歳以上なら誰でも資金を募るプロジェクトを立ち上げられ、親の許可と監督があれば13歳から参加できる。最近の大きな成功例は、アイダホ出身のスコットとジューリーという2人のエンジニアのカップルが立ち上げたプロジェクト「ソーラーロードウェーズ」だ。自分たちで開発した六角形のソーラーパネルを、既存の道路やアスファルトの駐車場の地面にタイルのように埋め込んでいくという計画だ。

Indiegogo創設者が教えるクラウドファンディングで世界中から資金を集めるコツ Glazedカンファレンス現地リポート2

ソーラーロードウェーズのプロジェクトページ

リサイクル強化ガラスでコーティングしたソーラーパネルを道に埋め、太陽エネルギーを利用して蓄電。その熱で道に積もった雪を溶かすことができるという。さらに、パネルに内蔵されているモーションセンサーとLEDライトで、田舎の暗い夜道でも、岩や木などの障害物の存在や、鹿などの動物が道を横切るのを蛍光ライトでドライバーに知らせる機能も。大自然の生活の中で撮影された2人のプロモーションビデオは、素朴で地域の生活に根差しており、パネルの利用法もなるほど、とうなずける点が多い。

代替エネルギーを求める人々の多くの賛同を得て、2カ月間で当初の目標額100万ドルの2倍以上の220万ドルの資金を4万8,000人以上の人々から集めることに成功した。資金を寄付した人々の名前をソーラーパネルに彫り込み、そのパネルを建設中の駐車場に埋め込むというおまけもついてくる。

「アイダホの2人のエンジニアが、10年以上コツコツ研究を重ねて開発してきた独自のソーラーパネル。彼らにはベンチャーキャピタルへのコネもなかった。銀行などを通したら資金繰りが厳しいこんなプロジェクトが、世界中から圧倒的な支持を得て大成功した。これはクラウドファンディングならでは」とリングルマン。

Indiegogoのサイトのソーラーロードウェーズのページには、資金援助者から3,000以上のコメントが書き込まれており「時間を無駄にしないで、早く商品化してほしい」「道路用だけじゃなく、屋根用のパネルも作れないかな」などのさまざまな意見が交わされ、ディスカッションの場となっている。援助を受けるスコットとジューリーも、それぞれの意見に答えたり、商品化に向けてのアップデートを知らせる書き込みをしている。投資する側と、投資をしてもらう側の間のカジュアルで活発な意見交換は、コミュニティーのようで、それこそが、クラウドファンディングの醍醐味だ。

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