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吉川晃司、30周年記念ライブ『SINGLES+』が大阪オリックス劇場よりスタート!

今年デビュー30周年に突入し、6月25日にはコンプリート・シングル・コレクション『SINGLES+』をリリースした吉川晃司が、8月23日と24日の大阪オリックス劇場より『SINGLES+』 を携えた30周年記念ツアー『KIKKAWA KOJI LIVE 2014 30th Anniversary LIVE “SINGLES+"』をスタートした。

8月23日(土)@大阪・オリックス劇場 (okmusic UP's)

1984年2月1日、シングル「モニカ」(主演映画『すかんぴんウォーク』主題歌)で衝撃デビュー。シンガーとして俳優として、圧倒的な存在感を放ち、時代を席巻してきた稀代のエンターテイナー・吉川晃司。

30周年記念ツアー『KIKKAWA KOJI LIVE 2014 30th Anniversary LIVE “SINGLES+”』は各会場2日間に渡って開催され、シングル曲中心でありながら、1曲も被りがないのが特徴になっている。

「49歳になったので、49曲歌いたい」という発言どおり、2日間トータルで49曲。“RED DAY”と名付けられた初日はデビューシングル「モニカ」、バンドサウンドを全面に押し出していくターニングポイントのシングルとなった「RAIN-DANCEがきこえる」、COMPLEXの「BE MY BABY」など、30年の歴史の節目を彩る代表曲も演奏され、会場内は熱狂に包まれた。

10数年ぶりに披露されるレアな曲もあり、スペシャル感も満載。ファンへの感謝の気持ちを表すという趣旨を踏まえて、発表時のオリジナルのアレンジに忠実に演奏するというのが今回の方針となっていた。「おそらくこんなふうにやることは2度とはないと思います。あの頃は派手だと思ったサウンドが今聴くと地味だったりするので、苦心しました」とのことだが、客席からは1曲ごとに熱烈な反応が返ってきた。

懐かしさもあるが、新鮮さもある。80年代~90年代のサウンドを今の時代に再現するのは実は挑戦的なこと。最新の吉川サウンドを熟知したバンドのメンバーがあえて当時の音を鳴らし、そこに49歳の今の吉川晃司の歌声が乗っかっていくのだから、単なる“再現”には納まらない。80年代ダンスビートはこんなにクールで気持ちいいんだという音楽的な発見があったり。10代、20代の頃に曲に込めた決意がさらに強固になっていたり、感謝の思いが加わっていったり、大人の色気が加わっていたりと、それぞれの歌が新たな表情を見せていく。

歌うだけではなく、全身で表現し、体現していくのが吉川のステージ。軽快にステップを踏んだり、激しくギターを弾きまくったり。「プリティ・デイト」や「ナイフ」でトレード・マークとなっているシンバル・キックが炸裂すると、客席から盛大な拍手と歓声。より高く、より美しく、シンバルキックも進化していると感じさせた。「吉川晃司、49歳になりました。四苦八苦の年にしようかなと。敵や壁がないと、生きていけない生き物なので、今年もおおいに壁にぶちあたりまくって、さんざんに苦しんで進んでいこうと思っています」というMCの後に、機材トラブルが発生したのだが、メンバー含めて、プロフェッショナルな技で対応して切り抜けていった。

唐沢寿明主演映画『イン・ザ・ヒーロー』の主題歌になっている9月3日リリースのニューシングル「Dream On」も演奏された。スケールが大きく力強く、ヒューマンな歌声に観客が聴き入る。この日が初披露なのだが、すでに名曲の風格が漂っている。「主題歌の話をいただいて、先に映画を観させていただいたとき、すげえいい映画作ったんだなと思って作品に惚れたので、時間がないけど、やろうと決めました。そういう出会いを大事にしていきたい」と語る吉川。“踏み越えて来た道こそが宝”といった歌詞は映画の内容だけでなく、30年間走り続けてきた彼自身にも当てはまりそう。夢を追い続けてきた彼が歌うからこそ、曲がさらに輝いていく。この日、1曲1曲を刻みつけるようにして歌う姿も印象的だった。

「まだまだ70まではやらないと。あと20年。でも今回の企画は30年に1回なので、生きている間にはもう出来ないです」との言葉もあった。つまり今回のツアーは吉川にとっても観客にとっても、かけがえのない時間ということになる。「ちなみに明日やる曲は何かというと、今日やらなかった曲です!」と言うと、会場中が笑顔になった。8月16日に武道館で行われた『KIKKAWA KOJI Birthday Night “B-SIDE+”』と合わせて、トータルで約70曲。歌って、歌って、歌って、蹴って、また歌って進んでいく。アニバーサリーイヤーの吉川にはそんな言葉がふさわしい。

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