なぜいま菊池桃子が「入閣内定」と噂されているのか

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なぜいま菊池桃子が「入閣内定」と噂されているのか

タレント・菊池桃子氏(46)の「入閣」が検討されていると、8月9日の産経ニュースが報じた。安倍政権が9月上旬に予定する内閣改造で「菊池氏が民間から抜擢されるのではないか」と、自民党議員から憶測が飛び交っているという。

このニュースには「またタレント?」「人気取りにも程がある」などと批判があがった。しかし菊池氏は2人の子どもを育てながら、大学院に通って雇用政策の修士を取得した努力家。「女性活用」や「新しい働き方」を成長戦略の柱にしたい安倍政権にとって、あながち的外れとはいえないのではないか。
大学院でキャリア論を学び「雇用の憂い」を感じる

菊池氏は1983年にアイドル雑誌のイメージガールとしてデビュー。80年代を代表する清純派アイドルのひとりとして絶大な人気を誇った。

95年に結婚し2人の子どもを産んだ後、2008年に法政大学大学院に進学。2012年に子どもを引き取る形で離婚し、同年に大学院を修了。現在はタレント活動のかたわら、母校・戸板女子短期大学の客員教授として活躍している。

菊池氏が大学院で執筆した論文のテーマは、人々を孤立や排除から援護し、社会の一員として支え合う「ソーシャル・インクルージョン」について。なぜ元アイドルが、社会問題に興味を深めたのか。「人事マネジメント」誌の2013年10月号で、菊池氏はそのきっかけについて語っている。

「16歳で芸能界デビューした頃から『働くとはどういうことなんだろう?』という問いかけが常に心のどこかにありました。(中略)何年か芸能界で仕事をするうちに、働くことは一生涯の中でとても大きなウエイトを占めるものだと強く意識するようになり、その意識は段階を踏んで大きくなっていきました」

最初は「自己満足で終わるのかもしれない」と思っていたが、勉強していくと自分なりにのめりこんでいった。人口問題に端を発した経済問題や社会保障の問題、雇用に関する法律や性差の問題など「あらゆるところに雇用の憂いみたいなもの」を感じるようになったという。
「女性閣僚3割」には全部で6人必要

現在はNPO法人キャリア権推進ネットワークの理事にも就任。菊池さんは「キャリア権」について、「職業を通じて一人ひとりが成長し、幸せになる権利」と分かりやすく説明している。

菊池氏は、企業の寿命よりも働く人の勤続年数がずっと長い時代になり、個人の職業キャリアを「一つの企業」で支援できる時代ではなくなってきたと指摘。今後は社会全体で「個人のキャリア」を応援する活動に携わっていきたいそうだ。

「日本としては、(人口減少で)国民全員で何とかこの国を守っていかなくてはならないという厳しい状況に置かれていて、この中で、今まではどちらかというと弱い立場にあり、しかし可能性を秘めている私たち女性の就労についても、注目が集まっているわけです」
「私が考える問題打開のイメージは、一言でいえば『総力戦』。日本の国全体が一つのチームになって、社会的な人口動態の変化っていうものを受け止めてほしいですね」

政府は成長戦略で、2020年までに「管理職の女性比率を3割に」と掲げ、15年度の国家公務員採用者も3割を女性にするという。現在の第2次安倍内閣には、消費者相の森雅子氏(49)と、規制改革相の稲田朋美氏(55)の2人の女性閣僚がいるが、こうした流れからは、上限18人の内閣閣僚に、あと4人の女性が登用されても不思議ではない。

他にも報道では、丸川珠代参院議員(43)、小渕優子衆院議員(40)らの名前も挙がっている。ただ菊池氏本人は8月9日のブログで報道を強く否定し、

「私が大臣候補?無い、無い、ありえないです! 本当に打診もないんですから!」

と慌てている。しかし菊池氏の経歴や発言と比べると、「人気取りで勉強不足」なのは現役議員の方ではないか、という疑念が沸かないでもない。

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