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NHKアナウンス室 誰にも媚びない「2人の奈穂子」で盤石か

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 ドラマ、ニュース、情報番組。テレビの影響力はやはり大きい。画面の向こうは人気商売、しかし視聴者は敏感に感じとるものだ。作家で五感生活研究所の山下柚実氏が指摘する。

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 松下奈緒が佐藤隆太と夫婦役で共演し、話題の土曜ドラマ「芙蓉の人 ~富士山頂の妻」(NHK総合午後9時)。富士山頂の気象観測をなし遂げた実在の夫婦の物語です。

 ドラマは妻・千代子が中心軸となって回っていきます。「一人にしておいたら死んでしまう」と、夫の後を追って富士山頂へと向かう妻。力強く夫をサポートする千代子役に、松下奈緒がぴったりとはまっている。

 彼女はそもそも朝ドラ「ゲゲゲの女房」で大ブレイク。東京音楽大卒、クラシックピアノの名手でCDも出している異色のお嬢様系。この夏、身長174cmというあのダイナミックな容姿を目にする機会が多い。ドラマの番宣もあってか、「鶴瓶の家族に乾杯」にもゲスト出演した松下さん。「家族に乾杯」を見ていると結構、積極的。お嬢様系のお澄ましかと思ったら、いやいや。

 相手が躊躇しても、ひるんでも、ズバッと聞く。ちょっと押しが強い面もかいま見え、ますますドラマの役柄にぴったり。関西出身ノリの積極性か、自然でイヤみがない。そのあたり、独特の魅力なのかもしれません。

 いや、松下さんだけではないのです。NHKでは、今「なお」という響きが、キラリと光っています。注目の「なお」が他にもいます。一人目は、橋本奈穂子アナウンサー。4月から「首都圏ネットワーク」を担当し、地域のニュース等を淡々と、彼女らしく柔らかに読み上げています。

 そもそも彼女が注目を集めたのは、深夜のライブニュース「NEWS WEB」。当意即妙のやりとり力は、鮮やか。ツイッターから届く視聴者の声を即座に番組に反映させていく。ゲストとの対話に引き入れる。生放送の尺の中に全体をぴたっと落としていく。小気味良い采配ぶりでした。

 落ち着き。視野の広さ。真面目さ。遊び心とのバランス。肩肘張るわけでもなく、しかし、ふざけすぎるわけでもなく。誰にも媚びず、楽しそうに仕事をする。東京都議会でセクハラヤジがあった際は、ニュースを伝える表情に強い意志が滲んでいました。「この問題を曖昧にするつもりはない。私は怒っている」。静かなる意志が、表情からはっきりと伝わってきて、ますますファンになってしまいました。

 ああやっと、こういう女性が出てきたんだ。自然体で番組を回していく、たくましくて愛らしい牽引役が活躍する時代が、来たんだ。ぜひ、これからNHKを回していく看板キャスターに育っていってほしい。女が期待する、女性キャスターです。

 もう一人の「なお」は、ご存じ、鈴木奈穂子アナ。平日朝のニュース「おはよう日本」の彼女は、いつも清楚でほがらか。朝の顔にぴったり。原稿を正確に読む力、伝わりやすい発音、基本的な技術も非常に高くて安定した仕事ぶり、アッパレです。

 こちらはおじさんたちの“アイドル”とも言われ優等生的雰囲気が漂いますが、媚びていない。どこかちょっと三枚目。ガハハと大口をあけて笑う。誰からも好かれる自然体。

 背筋がぴんと通った、二人の奈穂子。NHKの女子アナ室は今のところ盤石、といっていいのかもしれません。

 今、民放の話題女子アナといえば「女子アナ人気ランキング 2014春」で大江麻理子さん、カトパンをけちらかした水卜麻美さん(日テレ)。体型など気にせず、ばんばん食べる。その様子が気持ちいい、ぽっちゃり体型に癒される、と女性たちから高い評価が集まった。でもその姿はある意味、女に媚びている、と見ることもできる。

 一方、「嫌いなアナ」1位を獲得し注目された田中みな実さんはTBSを辞めるとか。また違った意味で今、注目されています。一時は「みーんなのみな実だよ」というあの決めセリフで“ぶりっ子”を全開、男目線に媚びる作戦で飛ぶ鳥を落とす勢いだった……。なかなか思うようにいかないのが人生というものかもしれません。

 テレビは視覚メディア。結局は、男も女にも誰にも媚びず、堂々と淡々とその人らしく伸びやかに、楽しげに仕事をしている人の姿が見たい。そんな人の姿にある「爽やかさ」を見ることこそ、癒し。そのあたりが多くの視聴者の率直な思いかもしません。今のところ「好きなアナ」10位にすら入っていない橋本奈穂子さんですが、いったいいつランクインしてくるのか、私としては興味津々です。


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