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歯が殆どない人の認知症発祥リスクは20本以上の人の1.9倍

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「夏は甘いものをだらだら食べる、歯磨きをせず寝てしまう、など食生活、歯磨き習慣が乱れがち。虫歯になるリスクが高まる季節です。夜更かしなどで免疫力が下がって、歯周病の症状が出る患者さんも増えます」と話すのはクラジ歯科医院院長の倉治ななえさん。夏こそ、しっかりとしたケアが肝心だ。

 歯を健康に保つことは全身の健康状態とも関係がある。実際、さまざまな研究結果が報告されている。

 例えば、80才の男女824人が対象の福岡県での研究では、咀嚼能力が高い人に比べ、低い人は、寝たきりや要介護になるリスクが7.5倍になるという結果が出た(噛みにくい食材から噛みやすい食材まで段階的に15種類の食材を用意。15種類すべて噛める人を「咀嚼力が高い人」、9~14種類噛める人を「中くらいの人」、4種類以下しか噛めなかった人を「低い人」とした)。

 厚生労働省が愛知県内の65才以上の健康な人約4500人を4年間調べた結果では、歯がほとんどなく入れ歯も使っていない人が認知症を発症するリスクは、歯が20本以上ある人の1.9倍だった。

「東北大学大学院歯学研究科の渡邉誠教授らによる研究では、歯の数が少ない高齢者ほど、記憶をつかさどる脳の海馬や、意志や思考能力を担っている脳の前頭葉が縮んでいました。アルツハイマー型認知症では、海馬を中心にだんだんと脳の萎縮が進むことが知られていますので、歯が少ない人ほど認知症になるリスクが高いといえます」(倉治さん)

 歯が少なくてしっかり噛めないと食事の楽しみがなくなり、栄養をバランスよく摂取できなくなる。

「うまく噛めないと、食事は柔らかいもの中心に偏り、栄養バランスが悪く低栄養になります。ビタミン類や食物繊維が摂取できないと、生活習慣病や認知症のリスクが高まりますし、脳の機能や筋肉の維持に必要なたんぱく質が不足すると自立的生活が困難になります。つまり、年を重ねても歯を残して食事をきちんと摂ることができれば認知症予防になるのです」(倉治さん)

※女性セブン2014年8月28日号


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