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子供が暴行を受けた場合、慰謝料請求は可能でしょうか?

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Q.

 中学2年の息子が中学3年(14才)の先輩から一方的に暴行されました。怪我は全治2週間。被害届を提出し、受理されました。相手の親と2度目の話し合いをした時には、なぜか法律に詳しいという、知り合いを呼ばれていました。その時に相手の親から、医療費も慰謝料も払いませんと言われました。理由は、医療費は傷害事件でも払わなくてもいいと調べたから。慰謝料は日本では、そういう法律がないから払う必要はないとの事でした。事件を起こした親がとる態度とは思えません。民事訴訟をするつもりです。その場合、相手の親から慰謝料と医療費の両方取ることは出来るのでしょうか?また、いくらぐらい慰謝料をとれますか?ちなみに医療費は5万ぐらい掛かりました。

(30代:女性)

A.

 まず、お子さんが相手から一方的に暴行を受けた結果、全治2週間の怪我を負ったということであれば、不法行為に基づく損害賠償請求が可能です(民法709条415条)。これは、誰かの行為によって権利侵害が生じ(今回では身体への侵害)、結果として損害が生じた場合(今回では治療費など)に、その損害を賠償せよと請求するものです。

 ご相談いただいたように相手方の行為によって怪我が生じたことが明白であれば、まず間違いなく損害賠償は認められると考えられます。したがって、最終的に裁判となれば、「医療費は支払わなくていい」ということはありません。

 では、どのような費用項目を請求可能となるか。代表的なものをあげれば、治療費や、治療するために病院に通った際の交通費、それに入通院慰謝料(通院日数に応じて算定)があります。基本的には、権利侵害と因果関係の認められる範囲で請求が可能だとお考えください。学生の場合、自らが働いてお金を稼いでいるわけではないので「休業補償」という概念がなく、賠償金額が低くなってしまう傾向があると言えます。

 例えば、今回のケースでは、同じ学校の先輩から暴行を受けた事案です。となれば、仮に学校に通いづらく休んでしまい、代わりに塾へ通って勉強が遅れるのを防いだなどの事情があれば、そこで生じた費用も一定程度請求をしうる可能性はありえるかもしれませんが、それも微々たる程度だろうと思われます。

 したがって、損害賠償請求はできるものの、弁護士費用などを考慮すれば費用倒れになる可能性はありえます。

 ただ、訴訟を通じて、相手方に反省の機会を持ってもらいたいということであれば、少額訴訟という制度を活用する方法があります(参照:裁判所HP | 少額訴訟)。これは、民事訴訟のうち、60万円以下の金銭支払いを求める訴えで、いわば簡易的裁判となります。弁護士などの法律実務家に依頼すべきだと思いますが、トータルで見た場合訴訟にまつわるコストは抑えられます。一度、弁護士などの実務家にご相談されてみるのがよろしいかと思います。

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