体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

ワールドハピネス2014開催、高橋幸宏、細野晴臣、電グル、きゃりーら15組が豪雨の中で熱演

ワールドハピネス2014開催、高橋幸宏、細野晴臣、電グル、きゃりーら15組が豪雨の中で熱演

8月10日東京・夢の島陸上競技場でワールドハピネス2014が開催された。ワーハピは2008年の第1回開催以来、小雨こそぱらつく事はあったが、ほとんど雨が降る事がなかった希有な野外フェス。しかし、この日は台風11号が本土に接近。開演前は晴れ間すら見える天気模様であったが、ちょうど1組目のPUFFYがステージに登場した頃には雨が降り出した。

ヒット曲を次々に歌っていくうち、雨は激しさを増し豪雨状態に。ステージにも雨や風が吹き込み、髪や衣装もずぶ濡れになる劣悪な環境の中、前に立ち向かう根性パフォーマンスを披露。間違いなくワーハピ史上に残る名演。まさに波乱の幕開けとなった今年のワーハピ。次のねごとのステージではウソのように雨は止み、真心ブラザーズがPUFFYの豪雨パフォーマンスを羨むMCをした途端に再び降り出し、赤い公園では激しい雨と、きまぐれ過ぎる天候に悩まされながら進行していく。

中盤にはワーハピのキュレーターでもある高橋幸宏がIn Phaseと共に登場。究極の晴れ男という異名を持つ高橋幸宏だけに。見事に雨を止め、パフォーマンスがスタート。今回、高橋は形態の異なる二つのバンドで出演してるが、まずはこのIn Phase。メンバーは昨年リリースしたアルバム『LIFE ANEW』のレコーディング・メンバーを中心に構成。つい先日もこのメンバーでFUJI ROCKに出演したばかりなので演奏の息はぴったり。壮大なスケールの中、ゆったりと進むサウンドは身体にじんわりと響いてくる。このグループが醸し出すグルーヴや雰囲気、佇まいはまさにロック。AORというと違った解釈をされるかもしれないが、本来の意味はAdult Oriented Rock。そう考えればin Phaseは幸宏流のAORだと言えよう。

続いてLEFT STAGEには4ピース・ロックバンドのヒトリエ。圧倒的な熱量をもつ楽器群に怒濤のボーカルが絡み20分のステージを疾走。15時30分を過ぎた頃の曇天の中、CENTER STAGE中央には後光が差し込むようにきゃりーぱみゅぱみゅが降臨すると、集まった12000人は総立ち。総勢8人になるダンサーを従え、お馴染みのヒット曲を怒濤のごとく歌っていく。『2年前にはじめてここに出させてもらった時は、オトナの雰囲気がしてアウェーでした!』と当時の心境を告白すると、ワーハピ・オーディエンスが暖かい声援をおくる一幕も。あっという間のきゃりーの40分のパフォーマンスが終わると、LEFT STAGEに現れたのはお笑い芸人のポカスカジャンの3人。彼らの出演は事前にアナウンスされておらず、このシークレット・ゲストに観客も大喜び。ガリガリ君のCMソングや音楽を絡めた持ちネタを次々に披露し場内は大爆笑の渦に包まれる。

続いてCENTER STAGEではワーハピ初登場のくるり。どこかノスタルジックで退廃的な香りもする『ハヴェルカ』でライブはスタート。『三日月』、 『Morning Paper』と続けじわりじわり、くるりサウンドの連射がボディブローが会場内に効き始め、4曲目の『WORLD’S END SUPERNOVA』で噴火するように一挙に爆発。広い会場が巨大なダンスフロアに変わる。続く5曲目には9月17日にリリースされる新アルバム『THE PIER』収録の『Liberty & Gravity』を演奏し『東京』でステージを締めた。LEFT STAGEでは、こちらも初参加のceroの3人。4人のサポートメンバーを加えた大所帯で、どこか懐かしいのに新しい東京発のシティ・ポップスを奏でる。

天候が不安定のおかげで既に周囲が暗くなり始めた17時40分過ぎ、御大・細野晴臣がステージに現れる。ワーハピの第1回から欠かさず参加してるが、ソロ名義での出演はこれが初めて。最近のツアーにも同行している高田漣(g)、伊賀航(b)、伊藤大地(ds)、野村卓史(kbd)に加え、はっぴいえんど時代からの盟友、鈴木茂(g)がゲストで参加する盤石のサポート・メンバーのもと、自身が愛してやまない往年のスタンダード曲のカバー、アルバム『HoSoNoVa(2011)』や『Heavenly Music(2013)』収録曲など10曲を歌う。何と言っても細野の低音を生かした”Heavenly Voice”が素晴らしく、渋さと華やかさが不思議に同居するステージであった。

続くLEFT STAGEにはワーハピ・レギュラー・メンバーの鈴木慶一とKERAが昨年結成した新ユニット、No Lie-Sense。折しも天候は再び暗転。この大粒の雨と強風が借景となって、アヴァンギャルドとポップが混沌とした彼らのサウンドに視覚的なロックな要素も加わり、なんともシアトリカルなパフォーマンスとなった。セットリストは昨秋リリースしたデビュー・アルバム『FIRST SUICIDE NOTE』から。ムーンライダーズのセルフカバーとなる『だるい人』が演奏されると会場内のライダーズ・ファンは大喜び。

1 2 3次のページ
Musicman-NETの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

山寺宏一&高木渉で『ポプテピピック』

GetNews girl / GetNews boy