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目隠し状態でフルコースを食べると恋のハプニングが生まれそう!? ホテル椿山荘東京の「暗闇怪談」に参加してみた

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 ホテル椿山荘東京で開催中のイベント「暗闇怪談」がネット上で話題になっている。

 「クラヤミ食堂」がプロデュースした同イベントは、目隠ししながらフルコースを食べるというもの。会場で紹介される7話の怪談・奇譚(きたん)の内容に沿ったメニューが7品出される。

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 Twitter上では、「椿山荘め!素敵じゃないか!!」「面白そうだけど、食べたり飲んだりするときにこぼさないかしら」などの声が上がった。

 確かに非日常体験を味わえそうではあるが、視覚が遮られた四感だけの状態で上手く飲食できるのかと不安に思ってしまう。ましてや見た目も楽しむフルコースを目隠し状態でいただくのはいかがなものだろうか……。そこで、記者が実際に現地に行ってレポートしてみた。

 さすがはホテル椿山荘東京、荘厳な雰囲気に包まれている。徐々に期待が高まります。

 受付を済ませ、しばらく待機すると、スタッフの誘導により会場入り。一列に並んで後ろから参加者の肩を掴む形で進むと、一人一人スタッフに手を引かれ、席まで案内される。

 参加者は会場がどのような広さでどんな内装か全くわからないので、頼みの綱はスタッフの手のみ。足音も響かない、話し声も聞こえない……静かだからこそ高まる緊張感。

 とある参加者は、ずっとテーブルの角を触って自分の位置を確かめていた。とても落ち着かない様子だ。無音状態なのだが、すでにボルテージは最高潮に達していた。

 ひとまず同じテーブルに座った参加者と握手から始めることに。手探り状態の中なんとか相手の手を見つけると、緊張がほぐれ、会場は一気に和やかなムードに。試合前にチームで円陣組んで真ん中に手をやり「頑張るぞ!オーッ!」と掛け声するときのようなポーズになってしまう人たちも多数見受けられる。

握手と挨拶が済むと、次は乾杯の時間。

 スタッフから飲み物がどこの位置にあるか説明されると、参加者は恐る恐るグラスを探る。グラスを倒す人が出てくると思いきや、ピンチの場合はすかさずスタッフさんがさりげなく手元にグラスを寄せるといったナイスフォローが。そして、乾杯は相手の手を掴みながらする人もいれば、うまく交えずに空振る人、行き違う人と、カオスな状態に。会場は和気あいあいとしている。

 場内に怪談が1話流れるごとに、その物語をイメージした料理が出てくる。残念ながら料理の内容や演出についてはネタバレになるので、ここでは控えさせていただく。ただひとつ言えるのは、見えないにもかかわらず料理は華やかに盛り付けてあるということだ。また、形状や食感、温度感など、視覚がなくても楽しめる工夫が施されていた。

 ほとんどの参加者は舌を頼りに料理を想像しながら「これって何の食材だろう?」「食感がおもしろい!」などの会話を楽しんでいた。誰に話しかけているのかわかるように、相手の名前を呼びかけてから話すのも印象的だった。きちんと名前を呼ばれるのはうれしく感じられる。また、視覚が足りないぶん、相手の声や言葉を聞き取ろうと、物理的にも精神的にも参加者同士の距離がとても近くなった。言葉だけのコミュニケーションもなかなか楽しい。

 テーブルにはフォークやナイフ、箸やスプーンが用意されていたが、使うのを諦めている人もいた。中には食べ物の形を確かめるように直接手に触れている猛者も。ここでもスタッフがすかさず食器を食べやすい位置に戻してあげていた。

 7品を食べ終えた後は、目隠しをしたままイベントの感想を書く時間に。暗闇に順応していったおかげか、思いのほか字に乱れはなかった。そして最後にメニューの種明かしが。

 暗闇怪談の企画に携わった同ホテル営業企画課の寺西さんは「モノ消費よりコト消費の時代と言われているが、四感を敏感に研ぎ澄ました状態で新たな楽しみ方を感じてもらえたら」とこのイベントにかける思いを話してくれた。

 参加者に話を聞くと「アイコンタクトができないぶん、お互いに助け合いの心が生まれた。同じテーブルの参加者がお互い取り分けやすいように器を寄せ合っただけなのに、いつもより人の優しさに感謝できたし、結構な頻度で触れ合うのでドキドキもした」(31歳/男性/出版)とのこと。恋が生まれる可能性も無きにしも非ずのようだ。

 今後の開催スケジュールは8月29日~31日、9月26日~28日の6日間で全10回。料金は1万2,000円。予約は電話、ウェブで受け付けている。詳細はホームページで確認できる。

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