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ビヨンセ夫婦ジョイントツアー「On The Run Tour」8万人大熱狂の最新現地レポ到着

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6月25日にスタートしたビヨンセと夫ジェイ・Zによる「On The Run」ツアーは、この夏アメリカで一番クールなツアーとして話題になっている。興行収入はおよそ84億円と、最も稼ぎ上げるツアーの一つになることも確定済みだ。

観客収容数約8万人のローズボール・スタジアムで2夜連続で行なわれたロサンゼルス公演は、平均的な座席のチケット代金が252ドルと、通常のコンサートの約1.5倍から2倍の料金だったにもかかわらず、完全にソールドアウト。8月2日、一夜目の公演を訪れた。

ビヨンセとジェイZが別々のステージを順番に披露するショウを想像していた人もいるかもしれないが、このコンサートは2人が数曲ずつ交替でパフォーマンスをし、2人の世界が完全に一体化した形で進行していく。ツアーのテーマは、タイトルにあるように、あのボニーとクライドのように「逃亡中」の2人。よって、「On The Run」というタイトルの映画のようなオリジナルの白黒映像でショウは幕を開けた。

続いてビヨンセとジェイ・Zが初めて共演した2002年の「03ボニー&クライド」のイントロが流れ、ステージ上に2人が登場。8万人の大歓声が響き渡った。ビヨンセは黒のレオタード姿で、目の周りが開いた黒いシースルーのマスクをしている。巨大ステージの両脇には、同じぐらい巨大なスクリーンが掲げられていたのだが、アップになったビヨンセの顔は黒のアイライナーをきつめに引いていて、その強烈な目力だけでジェイ・Zを超える存在感を放っていた。マスクを取ったビヨンセは、続けて「アップグレード U」「クレイジー・イン・ラヴ」を披露。まだ始まったばかりなのに、明らかにビヨンセの方がジェイ・Zをリードしている感じだ。彼女よりも一回り年上のジェイ・Zも当然カリスマ・オーラを放っているのだが、クイーン・ビー=ビヨンセから放たれるオーラには、そこに豪華な華やかさが加わる。女性ダンサー達と一列に並んで激しく腰を振るその姿は、あまりにゴージャスでひれ伏したくなるほどだ。

その後ジェイ・Zが数曲披露し、「トム・フォード」の終盤で水兵風のスタイルに着替えたビヨンセが再度登場、そこから自然に「ラン・ザ・ワールド(ガールズ)」に繋がる。「自分のお金を持ってる人、自立してる人、私と一緒にそれを祝って!」とビヨンセが力強く叫び、究極のガール・パワー・アンセムで踊りまくるビヨンセに場内も沸き返った。再びオリジナル映像を挟んで別のレオタード姿に着替えた後の“ヨンセ”では、観客が彼女と一緒にラップし、手拍子をしながら踊りまくった。ビヨンセの歌唱力と踊りの凄さは周知の通りだが、この夜の彼女の気合いの入り方は、どこか鬼気迫るものがあった。これが2人紅白だったら完全に赤の勝ちだな、と中盤ですでに私は思っていた。ビヨンセは勝とうとしていた。そして、勝っていた。そんな彼女のオーラはショウが進むにつれて強化されていった。ジェイ・Zとジャスティン・ティンバーレイクの大ヒット曲、「ホーリー・グレイル」では、ジャスティンが歌う部分をビヨンセが歌い、圧巻のハイライトを作っていた。

そしてショウの後半、ロサンゼルスには珍しく雨が降り出した客席中央の小ステージで、「リゼントメント」をビヨンセが歌い始めた。花嫁姿のような衣装で、ベールを被っている。実はこの曲、7月2日のオハイオ州での公演でビヨンセが歌詞を少し変えて歌い、ジェイ・Zの浮気を匂わせたとしてニュースになっていた。そのおかげで、このツアーの後に2人が離婚するかもしれないという噂まで出回っている。注意して聞いているとビヨンセは今回も、「6年一緒にいて」という部分を「12年一緒にいて」と、ジェイZとの関係の長さに一致する年数に変えていた。しかも、「彼女が魅力的だったのは分かるわ、でも」、という一節の後、「私が先にここにいたのよ」と続くはずの部分で彼女は口を結び、「見てご覧なさいよ、私はどうなの?」とでも言うように、両手で自分の体を上から下まで示してみせたのだ。かなり意味深な瞬間で、目には涙が浮かんでいるようにも見えたが、オーディエンスは大歓声でそんな彼女に応えていた。

だが、ビヨンセは最初から最後まで戦闘モードだったわけではない。その後の「シングル・レイディーズ」では「皆、楽しんでる? イエスって言って!」と、満面の笑顔を見せ、最後はジェイ・Zと並んでファンの「ウィー・アー・ヤング」のカバーで場内に大合唱を巻き起こし、大団円となった。現在のビヨンセの胸中はツアーが終わるまで明らかにされることないだろうが、ミセス・カーターとミスター・カーターが、音楽史に刻まれる歴史的なショウを生み出したことには疑いの余地がない素晴らしいステージだった。

(鈴木美穂)

関連リンク

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