エレン、流子、レーシングミク… グッスマ造型師・kikingインタビュー

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エレン、流子、レーシングミク… グッスマ造型師・kikingインタビュー

kikingさん / 「WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!!20」ブースにて
7月27日(日)に幕張メッセで開催された、世界最大級のガレージキット・フィギュアの祭典「ワンダーフェスティバル 2014[夏]」、通称“ワンフェス”。

これまで各ブースの様子をレポートし、様々な作品をご紹介してきましたが、今回は、この方なくしてワンフェスあらず! 日夜様々なフィギュアたちを生み出している、造型師さんにインタビュー!

この度お話をうかがったのは、グッドスマイルカンパニー上海の造型師・kiking(キキン)さんです!

グッドスマイルカンパニーといえば、日本、いや世界を代表するフィギュアメーカー。ファンからは“グッスマ”の愛称で親しまれています。

今回のワンフェスでも、マックスファクトリーと合同で、会場内で一番大きなブース「WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!!20」を出展していました。

そんなグッスマでkikingさんがつくってきたのは、グッドスマイルレーシングの2013年度キャラクター「レーシングミク 2013 ver.」や『進撃の巨人』の「ミカサ・アッカーマン」の1/8スケールフィギュアなど、人気キャラクターの数々。

今回のワンフェス会場内にも、kikingさんが造形を担当した作品が2つ展示されていました。それも、『進撃の巨人』の「エレン・イェーガー」、『キルラキル』の「纏流子 鮮血更衣Ver.」の1/8スケールフィギュアという、会場内で大人気だったグッスマの主力商品!

この日のワンフェスにもお仕事で来日されていたところ、特別にお時間をいただくことができました。会場で展示されていた「エレン・イェーガー」・「纏流子 鮮血更衣Ver.」の写真もあわせて、お楽しみください!

日本のフィギュアはクオリティが高い!

──造型師のお仕事を始めてからどれくらいですか?

kiking 5〜6年くらいです。

──造型師になったきっかけを教えていただけますか?

kiking 子どもの頃からアニメが大好きだったんです。ガンプラをつくって遊んだりもしていて、自分で何かをつくることも好きでした。

それでアニメ制作を勉強していた時期もあったのですが、周りに美少女フィギュアをつくる友人がたくさんいて、その影響で、自分でも原型をつくり始めたのが最初のきっかけです。

──造型の専門的な勉強をしたわけではないのですか?

kiking 独学です。中国ではまだフィギュア造型という職業は始まったばかりなので、学校自体がほとんどないというのもあって。

それからは友人と一緒に原型をつくるサークルを立ち上げて、中国現地のイベントに参加したりしていました。そこにちょうどグッスマさんも参加していて、声をかけていただきました。

──中国にもワンフェスのようなイベントがあるのですか?

kiking いえ、フィギュア専門のイベントは現状ありません。日本の「コミケ」のような同人イベントが多いですね。私が中国で参加していたのも、そういったイベントです。

──ワンフェスは、造型師さんから見てどのように見えますか?

kiking 素敵な作品がたくさんあって、とても勉強になります。中国と比べると、やはり日本の方がクオリティが高いですし、まだ差はありますね。ゆくゆくは中国でもワンフェスのようなイベントができるといいなと思います。

【次のページ】「エレン・イェーガー」・「纏流子 鮮血更衣Ver.」のこだわりは?

髪の毛から指の関節まで、細部までのこだわりが生む造型力!

──今回のワンフェスで展示されている「エレン」と「流子」のフィギュアは、本当に素敵な仕上がりですね!

kiking ありがとうございます。

──どちらも日本で人気のキャラクターですが、日本での盛り上がりはご存知でしたか?

kiking はい。中国にもたくさんのファンがいますよ!

──そんな人気キャラクターをつくるプレッシャーは感じられませんでしたか?

kiking 最近はクオリティの高い作品がたくさん出ているので、ファンの方々の厳しい目が少しこわいとは思いました(笑)。でも、それに応えられるように、自分ができる最大限のクオリティを目標に頑張りました。

エレン・イェーガー

──つくる上でのポイントは、どんなところにありますか?

kiking 全体としての見た目も大切ですが、髪の毛や指の関節など、より細部のクオリティを重視しています。

それから、イラストを元に造型をするのですが、いただくイラストは3Dではないので、見えないところは自分の想像力をどう働かせるかも重要です。

──女性キャラクターと男性キャラクター、どちらの方がつくりやすいというのはありますか?

kiking あまり感じたことはありませんね。今までは女性キャラをつくる方が多かったですが、今回エレンをつくった時にも、色々と難しいところはありました。

女性キャラや男性キャラ、何をつくるかはあまり関係なく、とにかくつくることが大好きなんです。

纏流子 鮮血更衣Ver.

──最後に、これからの目標を教えて下さい!

kiking 日本の作品は本当にクオリティが高く、いつも刺激を受けているので、自分ももっと精進したいと思います! そしていつか、ワンフェスのような大きなイベントで棚いっぱいに自分の作品が展示されるようになりたいです!

【翻訳協力:苹果糖(Asia Popculture Today)】

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