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共同生活で“テラスハウス的”リア充生活は可能か!?

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こんにちは。ヨッピーです。

みなさん、今、大人気のテレビ番組「テラスハウス」をご存じでしょうか。

豪邸で美男美女が共同生活をし、料理をしたり、サーフィンをしたり、恋愛に発展したりと、僕みたいなモテない貧乏人にとっては「リア充と庶民の差」を見せつけられてしまう最高の番組です。いやー、本当にリアリティのある人間ドラマだなぁ。

んなわけあるかこのコジャレカーディガンどもが!!!!!!!!!!
俺は騙されねぇぞ!!!!!!!!!!
共同生活したからってそんな簡単にリア充になんてなれるわけ無いだろうが!!!!!!!!!!
え!? どうなんだよ!!!!!!!!!!
本当に共同生活するだけで、リア充になれんのか!! なあ!! おい!!

……と、いうわけで今回は渋谷で共同生活を営む「渋家」さんに一泊させてもうらことにしました。
そうです。「共同生活をすると、リア充になれるのか」を実験するためです。
こういう「男女ひとつ屋根の下」みたいな生活に憧れを持っている人は、結構居ると思うので、「実際どうなのよ!?」みたいな部分も含めてお届けしたいと思います。

渋家に潜入

じゃん。そんなわけで渋家内部です!

僕「本日は一日よろしくお願いします!」

礼儀正しく住人の方々に挨拶する僕。
そしてその後ろでは……、

すごい体制で寝てる人がいる。
先行きが不安すぎる。

「リア充になるぞー!」と意気揚々とやってきたのは良いけど、割とみんな普通にダラダラしているだけなので暇だ。
仕方ないから、渋家の中を探検してみよう。

玄関部分。靴の数が半端無い。臭そう。

こちらが玄関脇にある執務スペース。
PCが配置されているので、IT周りの作業は基本的にこちらの部屋で行うらしい。

で、こっちがメインとなるリビングルーム。結構広い! 21畳あるそうだ。
ちなみにこの渋家のメンバーは現在、48人。多すぎ。
とはいえ、ほかに家があって遊びに来る程度の人も多く、定住しているのは10人程度だそう。

壁際にはマンガや本がたくさん!

続いてこちらが3階の寝室。
大量の布団が置いてあって、眠い人から順にここで雑魚寝する。

最後は、防音処理が施された地下室。
巨大なスピーカーがあって楽器を演奏したりもできるそうだ。

なんか、全体的に散らかってるな……。

【理想】

【現実】

現実厳しすぎる。

ご飯を食べよう

ウロウロしていたら、カレーを発見!
「食べても良いですよ」とのことなので、さっそくいただくことに。

ちなみに渋家では食べ物を食べる時、この箱に100円以上のお金を入れる仕組みになっているらしい。
厳密に価格が決まっているわけではないので、月末にお金が無い人はお金を入れずに食べ、お給料が入った時にまとめて払ったりなど、かなりアバウトな運用。

それでもだいたいこのカレーが無くなるころには、次のカレーを作る資金が溜まっているので、渋家では無限にカレーが出てくるそうだ。

一緒にカレーを食べているのが住人の高木君。
バンド活動の傍ら、飲食店でバイトする高木君は、バンドを優先するため常に財政難。床に座ってカレーをかきこむ姿は、おばあちゃん家に来た夏休みの小学生みたいだ。

【理想】

【現実】

写真は、僕が買ってあげたコンビニアイスを大喜びで食べる高木君。
これぞリアリティ。

住人の人に話を聞いてみよう

・タイキさん(25歳)

渋家立ち上げ当初からの住人で、今年で7年目。キッズダンスの先生をしている。

・入った経緯は?

「この家の元代表と予備校が一緒なんです。で、卒業の時にその代表が、いきなり檀上にあがって『渋谷に秘密基地作ったから、誰か一緒に住みませんか』とか言い出して。それでおもしろそうだな、って思って住むことにしたんです。当時はここよりもっと狭いアパートに、5人で住んでいました」

・今後どうしていきたいの?

「この家って、元々は美大の人が多かったからアート志向な活動が多かったんですけど、今ではWEBの人もいるし、音楽の人もいるし、イベントの人もいるしで、どんどん多様化してるんですよね。それぞれの得意分野をもちより、この家にある機材とかノウハウを使って、なにかおもしろいことができたらなぁ、と思います」

・共同生活で困ることは?

「風呂の順番待ちが長いのと、物が良く無くなります」

・太田悠(ゆう)さん(24歳)

入居して3年目の太田さん。現代アート作家だ。

・入った経緯は?

「学校の先輩に誘われて、もともと良く遊びに来ていたんですよ。で、そのまま渋家のコンセプトやプロジェクト内容に惹かれて、っていうのがきっかけですかね。私は、この家の運営にも関わってるんですが、ほかに家があるので住んでいるわけではないですね。ちょこちょこ遊びに来たり、って感じです。終電無くした時とか」

・今後どうしていきたいの?

「やっぱりこの家に関わることで友達も増えるし、仕事で困ったことがあった時に技術的にサポートしてくれるような知識を持った人もいるので、そういう人達と一緒におもしろいことやっていけたらな、って感じですかね」

・共同生活で困ることは?

「まぁケンカとかは、やっぱりありますよね。あとは誰かが風邪をひくと、一斉にみんな風邪ひきます。一緒に住んでるから、伝染しちゃうんですよね。あとは物が無くなりますね」

僕「やっぱり無くなるんだ」

・ノガミさん(22歳)

入居して4カ月のノガミ君は、学生。

・入った経緯は?

「僕、ドイツのベルリンに留学してて、向こうでも寮に住んでいたんですよ。そうするとやっぱりいろんな人が来て、いろんな友達ができて、すごく刺激的で楽しかったんです。で、東京に帰ってきたんですけど、東京の良さって、『さまざまな地域の人が一カ所に集まってること』じゃないですか? それなのに一人で部屋に引っこんでいたら、東京に住んでる意味がないと思ったんです。せっかくなら、いろんな人と関わりながら生きていかないともったいない! だから、いろんな人と知り合って、関わって暮らして行ける渋家は、『東京の醍醐味』を味わうのに一番良い場所じゃないかな? って思い、入居しました」

僕「君、上手いこと言うね。詐欺師になれるよ」

・今後どうしていきたいの?

「映像を作りたいです! そういう会社に入りたいんですけどね……。就職活動しなきゃ……」

・共同生活で困る事は?

「物が無くなります」

僕「またそれか」

ダラダラ雑談

取材をしていたら、逆に「普段どういう記事を書いてるんですか?」と聞かれてたので、過去に書いた記事を見せる僕。
割とウケて人気者気分。

さきほどインタビューに答えてくれたノガミ君が、みんなから「顔が怖い」と言われて笑顔の練習中。
この時点で夜の12時。
そろそろ良い時間なので、お風呂に入ることにする。

「お風呂の順番待ちが長い」とのことでしたが、待たずに入ることができた!
やっぱり風呂は最高~~~~!

そんなわけで僕がお風呂に入っている間、渋家住人に「共同生活で困ることあるある」をまとめてもらったのでご覧ください。

共同生活で困ることあるあるベスト3

第3位 生活サイクルの違い

生活サイクルの違いにより、睡眠不足になったりする人がいるらしい。
人が寝ている隣でみんな好き勝手なことをしている上、仕事が忙しくて朝が早いのにお風呂が順番待ちになっていて、なかなかシャワーが浴びられなかったりと、やはり一人で暮らすのとは違って「好きな事を好きな時間に」というわけにはいかないそう。これは共同生活では、仕方の無いことかも知れない。

第2位 恋愛関係

年頃の男女が一緒に暮らしていると、恋愛関係になるのはごく自然なことかも知れないが、そのせいでケンカになったり、逆にカップルの仲が良すぎて周囲をイライラさせることもあるそう。実際、仮に僕が女性に振られて、落ち込んで家に帰ってきてイチャイチャしてるカップルがいたら殴るかもしれないな、と思いました。

第1位 物が無くなる

堂々の第1位がこれ。ちなみにこの写真は取材中、「コンビニにアイス買いに行こう」と思って玄関に向かった僕が、履いてきたサンダルが無くなってて途方に暮れている姿です。
幸い、すぐに戻ってきましたが、共同生活ではみんなの所有権が、かなりあいまいらしい。

風呂上りの僕。
ジャージに着替えて、寝る準備は万端。

せっかくなので寝る前に代表の方に話を聞いてみた。

代表のありがたい話を聞こう

入居3年目にして代表の座についた「ちゃんもも」さん。23歳。アイドル。
写真は大人の事情で自撮りです。

ちなみに、ちゃんももさんは、冒頭に登場したテレビ番組「テラスハウス」にも出演していたのである。いわば共同生活のことなら、なんでも知っている人物だ。
現在は渋家の代表と共に、アイドルグループ「バンドじゃないもん! 」のメンバーとして活躍中。

僕「ここの住人にいろいろ話を聞いて思ったのが、ここは弱者連合なのかなって。弱者って言うと、イメージが悪いかも知れないですが、お金もあって、友だちもたくさんいて、仕事もあって、能力もあって……ていう、全て満ち足りている人は、ここに住まないと思うんですよ。能力はあるけどコネが無い、コネはあるけど能力が無い、アートはわかるけど音楽が分からない、友だちはいるけどお金が無い……とか『自分には何かが足りない』ということを自覚した人たちが、足りないピースを埋めるために、ここに住んでるのかな、と。そうやってお互いに補いつつ、暮らしてるのでは?」

ちゃんもも「たしかにそうかもしれないですね。そうやって、お互いに補完しながらいろんなことに挑戦できる仕組みがあるのは良いことだと思います。ただ、私は代表として『こうしよう!』みたいな思いはあんまり無くて、結局、この家は住人の色が強く出るので、アートな人がたくさんいるとアート寄りになってくるし、音楽好きな人がたくさんいると音楽寄りになるし、その都度、方向性ってどんどん変わってくんだと思うんですよ。それはそれで良いと思っていて、何より大切なのはずっとこの家が存在し続けること。そしてこの家に住んでいた人が、この家で暮らしていたことを『良かったな』と思えるような存在であることだと思っています」

僕「本当にアイドルなんですかアンタ。立派すぎる」

広報担当・としくにさん

広報を担当しているとしくにさん(30歳)。渋家立ち上げメンバーにして、エクストリームアートディレクター(意味はよくわかりません)。

僕「古参メンバーにして広報担当らしく、渋家の歴史とか教えて下さい」

「僕、いわゆるネカフェ難民だったんですよ。当時は演劇をやっていたんですけど、働く事がどうも苦手で……。そしたらどんどん借金が増えてくんですよ。まぁ働いてなくて、収入が無いから当然なんですけど。そんな時に転がり込んだのが渋家です。立ち上げ当初は今みたいにデカい家じゃなかったし、今でこそお金に余裕があってもこの家に住むことを選択する人も多いんですが、当時はガチの貧乏人しかいませんでした。ある日、冷蔵庫にあった生卵を卵かけご飯にして食べたら大喧嘩になったりして。『その卵を使ってチャーハンを作れば、3人はおいしく食べられたのに、なんでお前は一人で貴重な卵を食っちまうんだ!』って」

僕「今後こうしていきたいとか、願望のようなものはあるんですか?」

としくにさん「とりあえずもっとデカい家を借りて、アトリエとかスタジオとか作りたいです。映像もWEBもアートも音楽もできる、みたいな感じになって最終的には農業をやって自給自足したいですね。そんな感じで、ド貧乏していた渋家も、だんだんまともになってきて、文化庁のメディア芸術祭で賞もらったり、国のクリエイター育成支援事業に選ばれるやつが出てきたりで『実績』と呼べるものが少しづつできてきたから、このまま『自治区』みたいな感じで独立して生活したいです。好きな人と一緒に過ごせるって最高に楽しいじゃないですか」

僕「なるほど……」

めちゃめちゃ良いこと話してくれたんですが……、

【理想】

【現実】

やっぱり現実は厳しい……

そろそろ寝よう

と、まぁそんなわけで時間は夜中の2時。
ソファの上という割と良いポジションをキープして就寝する体制に入る僕。

ちなみに寝ている間、隣で「最近、ハゲてきた」みたいな話してて、キレそうになりました。
僕は共同生活に向いてないかも知れない。

3階はこんな感じでした。辞書に載ってそうなお手本通りのザ・雑魚寝。

一夜が明けて

そんなわけで朝です。
ちなみにこの日は、早朝から海に取材に行くため全然眠れませんでした。

結局、渋家に一泊して分かったことは、彼らは「共同生活を送るリア充」というよりは、むしろ寂しがりだったり、お金が無かったり、それぞれの事情でどこかに弱点を抱えている人たちということ。そういう人たちが、力を合わせいろんな困難を乗り越えていくような、一種の運命共同体のように感じました。

それぞれ得意なものを持ち寄って暮らすシステムは、たしかにすごく効率的。地方から上京してきて、今、東京に住んでいる人たちが自ら見つけた、「新しい家族」といえるのではないでしょうか。

渋家の人にセクハラ発言をしてドン引きされる僕。
結局、浮くやつはどこにいっても浮く。

(ヨッピー+ノオト)

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