自分専用のRFIDカードで自転車をロック、アンロック!重いチェーンの持ち運び不要に

access_time create folderデジタル・IT

PubLock

自転車愛用者にとって、最も心配なことの1つに盗難があるだろう。鍵を施錠しないで放置してしまった場合はいざ知らず、ちゃんと施錠していても、チェーンや鍵をカッターやバーナーなどで切断されて盗まれてしまうケースもあるようだ。

アメリカでは、自転車乗りたちは最大60ドル程度、自転車ロックにお金を投資しているという。丈夫なロックはとても重く、持ち運びに負担がかかるし、より小型のサイズだと、ロックを破られやすく、すべての自転車サイズに適合するかはわからない。

そこで、Pennsylvania大学の機械工学科の学生と卒業生で構成されるチームが、RFID(無線IDタグ)の技術を使った「PubLock」という自転車のロックステーションシステムを考案した。

利用手順はいたってシンプル。利用者は空いている「PubLock」に自転車を停め、「PubLock」の持ち手を自転車の車体フレーム、車輪の間を通して、「PubLock」本体に差し込む。固定が完了したら、ユーザーのRFIDカードをかざすだけ。

重さ20ポンドの丈夫なチェーンでロックされた自転車は、同じIDカードでしかロック解除できないため、自転車乗りは安心して自分の自転車を停車しておける。重たいロックチェーンを持ち歩く必要はもちろんない。

PubLock2

アメリカの大学では、RFIDチップと学生IDを連動させる試みを来年から始めるようだが、「PubLock」のようなシステムを併用すれば、学内の自転車盗難防止に著しく貢献してくれそうだ。もちろん、大学だけでなく、自治体や都市が管理する駐輪場で、有償でRFIDカードを配布するような利用法も考えられるだろう。

エコな乗り物として注目を集めている自転車。わざわざ自転車用チェーンを持ち歩いて、停車時には取り出し、チェーンに鍵をするという一連の手間や労力が不要になれば、ますます快適な自転車利用が推進されそうだ。

PubLock

  1. HOME
  2. デジタル・IT
  3. 自分専用のRFIDカードで自転車をロック、アンロック!重いチェーンの持ち運び不要に
access_time create folderデジタル・IT
local_offer
Techable

Techable

ウェブサイト: https://techable.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。