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友人が貸していた楽器を処分してしまった場合はどうすればよい?

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Q.

 7年ほど前に中学時代の友人に貸した楽器を返してほしいと連絡したところ、「実家に置いていたら、処分されてしまったので申し訳ないが、代わりの中古の楽器でよかったらお返しし、郵送します」との返事でした。正直、その代わりの楽器の状態がわからない為、元の楽器代(25000円)を請求しようと思います。もし、彼が支払いに応じない場合、どんな方法で請求する事ができるのか教えて頂きたくご連絡いたしました。

(30代:男性)

A.

 ご相談内容からおそらく無償で貸していたものと思われます。このように人に楽器などの「モノ」を無償で貸す場合、法律上は「使用貸借」契約(民法593条)となります。ポイントは「いつまでに返すように」と決めない限りは、貸し手が「返して」と言えば、その時点で借りている側には返却義務が生じます(民法597条3項)。
 ご相談者は、ご友人に対して、おそらく期限を定めずに楽器を貸していたと拝察します。そして返却するように言ったのですから、この時点で、ご友人は楽器を返却しなければなりません。

 ところが、楽器はすでに処分されていたということ。借り手には、「目的物返還義務(文字通り借りていたものを返す義務。民法597条参照)」があります。しかし、これを果たせないため債務不履行、つまり契約違反となります。
 そのため、ご相談者の方はご友人に対して損害賠償請求をすることが可能です(民法415条)。どの程度の金額が請求ができるか、という点については経年劣化にともなう楽器の価値の下落ということは避けられないと思います。そのため、返還が不能になったときの時価というのが妥当なところではないかと考えられます。

 では、どのような方法で請求するか。この点については、訴訟ということは考えられますが、請求する金額に対して訴訟にかかるコストの方が高く、現実的ではありません。その他に民事調停や、小額訴訟などの形態もありますが、これらについても費用倒れに終わる可能性があります。
 むしろ、中学校時代の友人ということであれば、上記を踏まえた上で、貸していた楽器相当の金額をほしいと、端的に頼むのが一番良い方法ではないかと思われます。

元記事

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