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「天気」と「天候」の違い、分かる?

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 あなたは「料理」と「調理」の違いは分かるだろうか。意味は同じように思えるけれど、ニュアンスが違う。ただ、どう使い分ければいいのかはっきりとはしない。
 このように日本語には似たような意味を表すことばがたくさんある。どこかニュアンスが違うことばは、どのように使い分ければいいのだろうか。

 『日本語のニュアンス練習帳』(中村明/著、岩波書店/刊)は、発音・文字・単語から文法・敬語・文学表現・発想まで、様々なレベルにおけるニュアンスの違いを解説する一冊だ。
 そのことばが何を支持するかという「意味」でのニュアンスの違いをいくつかのことばを、本書の中から紹介していこう。

■「料理」と「調理」
 「料理」も「調理」も行為を表す場合は、基本的な意味にさほど違いはないように思えるだろう。
 ただ「料理」は一流の板前やシェフなどの場合にも、過程で手軽におこなう際にも、ともに違和感なく使える。対して、「調理」には専門的な人が店の客のために腕をふるうという連想が伴う傾向がある。最も大きな違いは、「料理」は「郷土料理」や「鍋料理」のようにできあがった食べ物そのものをさす用法もあるのに対し、「調理」はもっぱら料理を作る行為をさす点である。

■「天気」と「天候」
 日常用語としてよく使う「天気」ということばは、晴れか曇りか雨かという観点から見た空模様をさし、「いい天気になる」などと使う。
 一方、「天候」は「天候不順」「天候に恵まれる」などとして使われる。晴雨のほか気温や湿度や風の状態などを含む総合的な状態として使われる。

■「時間」と「時刻」
 「時間」は、「何時間」「時間がかかる」といった使い方をするが、「時刻」は「出発時刻」「ただいまの時刻」などと使い、幅を示す用法がない。
 このことから判断すると、「時刻」は時の一点をさし、「時間」は時刻と時刻との間という流れをさすというふうに分かれるだろう。

 他にも様々な言葉のニュアンスを紹介する本書は、夏休みの間にちょっとした雑学を知るつもりで読んでみるのにうってつけの一冊。
 ことばはそのときの時代と共に使い方も変化するので、全てのことばの意味を見出すことは難しい。そんなところも含めて本書を読むと、日本語の難しさ、面白さ、奥深さに改めて気づくはずだ。
(新刊JP編集部)

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