ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

昨季の田中将大 投手酷使指数ではMLB先発投手の5年分に相当

DATE:
  • ガジェット通信を≫

 起こるべくして起こった悲劇──ヤンキース・田中将大の故障について、米球界ではこの論調が多く見られる。故障者リスト(DL)入りした7月9日には、米スポーツ専門テレビ局ESPNが、「今回の故障は日本時代からの投げすぎが原因」と指摘した。

 日本球界を批判するその根拠は、「田中は日本で投げた昨季、『PAP』の数値が異常なほど高かった」というものである。

 PAP(pitcher abuse point)とは米国の野球専門のシンクタンク「Baseball Prospectus」が考案した指標で、いわば「投手酷使指数」である。

 先発投手が1試合で投げた球数から100を引き、その数を3乗した数を算出(例えば110球なら、10の3乗で1000ポイント、140球なら40の3乗で6万4000ポイント)。これを毎試合累計して、シーズン通算で10万ポイントを超えると故障の可能性が高まり、20万以上で「いつ故障してもおかしくない水準」と見なされる。

 PAPは米国では非常に信頼の厚い数値とされ、MLBで先発投手が100球を目処に交代させられることが多いのは、この数値を気にしているからだ。

「監督やコーチは各投手が通算20万、1試合で5000(117球に相当)を超えないように厳しくチェックしています」

 こう語るのは、『プロ野球なんでもランキング』(イースト・プレス刊)の著者で、プロ野球データに詳しいライターの広尾晃氏だ。

「昨年の田中はレギュラーシーズン通算が21万4666、1試合平均が7667。ポストシーズンだけで通算24万3683、平均8万1228に達しました。合わせて45万8349。これはMLBの平均的先発投手の5年分の数値に相当します」(広尾氏)

※週刊ポスト2014年8月8日号

【関連記事】
マー君の故障 米では原因を日本での投げ過ぎに求める声強い
日本シリーズ 絶対エースも簡単に結果残せぬ過去データ紹介
大打者・金田正一「今度は打撃論をやろう」と桑田真澄に提案

NEWSポストセブンの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。