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夏のスポーツ合宿、セカンドインパクトに要注意

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致死率は50%以上「セカンドインパクトシンドローム」

「頭部の衝撃を受けた後で意識の異常が見られる、また、一過性の意識障害が見られるが、CT上では画像上の異常が認められない」。このような場合、脳震盪(のうしんとう)の可能性があります。

一過性で症状が消失する脳震盪。「軽い」と受け取られがちですが、実は非常に怖い病状に関連することがわかってきました。「最初の頭部への衝撃で脳震盪を起こし、その後、短期間に2度目の衝撃が加わることによって、取り返しのつかない重篤な症状を引き起こす症候群」に移行することが少なくありません。そして、こういった症状は「セカンドインパクトシンドローム」と呼ばれています。重症化しやすく、致死率は50%以上。助かったとしても後遺症が残りやすいと言われています。

相手との接触、転倒など、あらゆるスポーツに危険が潜む

脳震盪が起きると、脳神経細胞の働きに異常が生じます。そのときに脳細胞の代謝に異常が起こり、これが正常に戻る前に、再度脳に衝撃を受けてしまうと、一度に大量の脳細胞が壊れてしまうそうです。

■ボクシングを例に挙げると…
一度ダウンしたもののフラつきながらも立ち上がり試合を続けたが、その後のラウンドでKOされた。あるいはKOされたあと、短期間に別の試合に出場した。

■空手では…
顔面の突きを受け、少しフラついたくらいで終わったが、次の試合では頭部への上段蹴りを受けてしまった。

これらは、セカンドインパクトシンドロームが起きてもおかしくない状況です。ただし、格闘技などのコンタクトスポーツを例に挙げましたが、セカンドインパクトシンドロームは、他のスポーツも例外ではありません。「アメリカンフットボールやラグビーはもとより、野球やサッカーなどで相手とぶつかる」「ランニング中につまずいて転倒する」「柔道で投げられた際に頭に響くほど体に大きな衝撃を受けた」などがあります。

リスク回避には、スポーツに関わる人たちの認識が大切

予防策として、柔道では「しっかりとした受け身を身につける」、空手では「頭部への攻撃について、しっかりとした指導説明と配慮を施す」などが挙げられるでしょう。各々のスポーツによって予防策は異なってきますので、最低限のリスク回避策を列挙しておきます。

①少なくとも関係者はこのような障害が存在することを周知する。
②練習、試合にかかわらず選手が疲れていないか、体調は万全なのかを把握する。
③水分補給を万全にしておく。
④不意の衝撃が起こった際は、今、実施していることを中断し、体を休める勇気を持つ。

そして、衝撃を受けた本人は、二次的な症状を防ぐためにも医師の診断を受けることが必要な場合もあります。

リスク管理を怠って「いけるいける、まだまだ頑張れ!」と安易な励ましは、後々、選手や家族だけでなく、そのスポーツ全体を不幸にしてしまうこともありえます。「短期間に2回以上、脳が揺さぶられるのはかなり危険」ということをスポーツに関わる人たちは覚えておきましょう。

カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ :
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