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妻の「家事ハラスメント」に直面した夫が株上げるための心得

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 夫がする家事に妻が細々と文句を付ける「家事ハラスメント」、略して「家事ハラ」が話題になっている。実際に「家事ハラ」に直面したとき、夫族はどう対処すべきなのか。大人力コラムニストの石原壮一郎氏が考える。

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 このところ「家事ハラ」という言葉が、物議を醸しています。旭化成ホームズ「共働き研究所」が、全国の30~40代の子育て中(末子6歳以下)の共働き夫婦を対象に、「妻の家事ハラ」に対する実態調査を実施しました。それによると「妻の家事ハラ」を受けた経験を持つ夫は約7割にのぼるそうです。

 「家事ハラ」とは、「夫の家事協力に対する妻ダメ出し行為」のこと。食器洗いや洗濯物干しを手伝ったら、妻から「やり方が違う」「やり方が雑」と指摘されるというのが典型的なパターンだそうです。ダメ出しされて夫がやる気をなくし、せっかくの家事参加意欲がそがれている現状を改善しようというのが、調査の目的だとか。

 結果が発表されると、たちまち「そもそも『手伝う』という表現がおかしい。共働き夫婦にとっての家事は、どっちが主体というわけではなく、ふたりでやるのが当然」「ヘタな人が上手な人に指導されるのは当たり前。いちいちヘコんでやる気をなくすなんて、ひ弱すぎる。やってあげてるという意識があるからだ」といった批判が巻き起こりました。

 もちろん、そのとおりです。しかも、言ってみればお互いのコミュニケーション不足が原因なのに、わざわざ「家事ハラ」という名前を付けて「ハラスメント」の一種にしたのは、ちょっとどうなんでしょうか。インパクトの強い言葉で目を引きたいという意図はわかりますが、共働き夫婦をバックアップしたいという元々の狙いとは裏腹に、夫と妻を敵同士にして無駄に溝を作ってしまう効果がないか心配です。

 まあでも、こうして妻の側に「言い方に気をつけておだてたほうがトク」という意識を芽生えさせた功績は大きいし、調査にケチをつけて小さな自己満足を得るのは美しい態度とは言えません。自分が「家事ハラ」に直面したときに、大人としていかにたくましく、いかにしたたかに対応するかを考えてみましょう。

 休日に「今日のお昼は俺が作るよ」と台所に立ったら、妻が横に立って「ジャガイモの切り方はそうじゃないよ」「使った包丁はすぐに洗って」などと、いちいちダメ出しをしてきました。「うるさいなあ。黙って待ってなよ」と返したら、間違いなくケンカにります。あえて明るく「出た出た、家事ハラ!」と面白がるのも、ちょっと危険かも。

 無意識に「家事ハラ」をしてしまう妻たちは、夫に手伝っては欲しいけど自分の「聖域」や「領分」に気軽に踏み込んで欲しくはないという複雑な気持ちを抱えている傾向があります。ただし「キミの聖域に立ち入ってごめんね」なんて言って、そのことを正面から指摘したらたぶん不機嫌になるので、遠回しにプライドをくすぐらせてもらいましょう。

「たまにやってみると、キミが普段いかにすごいことをしているか、あらためてよくわかるね。いろいろわかってなくて、ハラハラさせて申し訳ない」

 このぐらい言えば、こういう状況で抱かれがちな「たまに手伝ったからって大きな顔しないで」といった類の反発をかわしつつ、「ウチの夫、なかなかいいとこあるかも」と思ってくれそうです。さらに「家事ハラ」という言葉の広がりを受けつつ、

「最近は『家事ハラ』って言葉があるらしいけど、教えてもらっているのにいちいちヘコんじゃうなんて、最近の男はひ弱すぎるよね。俺はちゃんと、キミが俺のためを思って言ってくれているのはわかっているし、ありがたいと思って受け止めてるよ」

 そう言って「家事ハラ」にヘコむ若い男(というイメージ)を踏み台に、自分の株を上げてしまいましょう。もちろん、今まさに妻がやっていることこそが「家事ハラ」なのですが、だからこそ「これは違うけど」と区別することで安心してもらえます。しかも、こっちの指摘を大らかに受け止めてお礼を言っている姿を見て「ウチの夫、なかなかできた人かも」と感激してくれるに違いありません。

 なんのためにそこまで頑張るのか、そこまで必死に妻のご機嫌を取ってどんないいことがあるのか、それは言いっこなしです。強いて言うなら、そこに大人として乗り越えるべき山があるからです。躊躇してはいけません。根性でイッキに突き進みましょう。たとえ真っ白な灰になって燃え尽きることになろうとも。まさにカジハライッキ。

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