好景気の影響? 「転職回数」が多くても不利にならないケースが増えている

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好景気の影響? 「転職回数」が多くても不利にならないケースが増えている

転職回数が多くても、転職で不利になることは少ない――。インテリジェンスが運営するDODA(デューダ)が、そんな調査結果を発表した。自社の登録者や転職サービス利用者、約6万5000人から回答を得たもの。ただし、過去に成果を残してきた、ある程度の年齢の人に当てはまる話のようだ。

調査によると、29歳以下では「転職経験初めて」という回答者の成功率は70%超え。景気回復を反映してか、2013年度は過去7年で最高値となっている。

ただし、同じ年代でも「転職4回目以上」の回答者の成功率は、ほぼ0%である。若くして転職回数の多すぎる人は「せっかくウチで採っても、また辞めてしまうのではないか」と警戒されてしまうなどして、採用に至らない場合がほとんどのようだ。

一方、35歳以上での「転職4回目以上」の回答者の成功率は、2010年度から右肩上がりに伸びており、2013年度には30%にまで急伸。転職3回目以下を上回る結果となっている。

「一貫したキャリア」と「分かりやすい成果」が大事

この理由についてDODAは、求人企業各社で「事業課題を解決できる強みを持つ人を採用したい」と考える機運が高まっているためと見ている。

「転職回数が多くとも、これまでの在籍企業で出してきた成果が分かれば『変化に柔軟で、環境が変わっても成果を出せる人』『自社でも同様の成果を上げてもらえるのではないか』と面接でよい評価になりやすく、内定に至るケースが増えているのです」

全体としても、採用企業側が転職回数以上にキャリアやスキル、ポテンシャルを重視するようになってきたため、転職に成功した人が増加したという背景もある。求められるスキルはITや医療、金融などの専門知識のみならず、組織の業務改善やマネジメントなどの能力・経験も含まれる。

ということで、単に転職回数が多いだけでなく、一貫したキャリアの軸を持ち、在籍した各社で分かりやすい成果を上げていることが条件になりそうだ。自分のキャリアを会社任せにせず、自ら意識的に積み上げてきた人が労働市場で買い手がつきやすいということだろう。

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