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間違いだらけの「グループディスカッション」対策 自分だけ受かりたいと思えば落ちる

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採用面接において、合否の基準が全く読めないものの一つが「グループディスカッション」による選考ではないでしょうか。採用担当者が何を見ているのか? これは私も自分で採用側に立つまで分かりませんでした。

しかし立場が変わった今では、よく分かります。私の言葉で表現すると、ディスカッションを通して「周りと協力して結果を出そうとしているか」という点を見ているのです。(河合浩司)

目的は「共同作業のシミュレーション」だ
組織にエゴイストは不要

個人の持ち味については、面接や筆記試験である程度は推し量れます。しかし、個人の良さがチームの中でも発揮されるかどうかは、面接ではわかりません。

それを見るためには実際に仕事をさせてみれば一番よく分かるのですが、だからといって全員に仕事をさせてみるわけにもいきません。つまり、共同作業のシミュレーションとしてグループディスカッションを実施しています。

しかし、就活セミナーや就活ノウハウ本などのグループディスカッション対策は、全く見当違いなものが多々あります。例えば、役割についてのカン違いです。

「リーダーや発表者をすると、評価が高い」
「実は意外と書記のポイントが高い」
「タイムキーパーは役割を果たしやすいから、狙い目」

採用現場にいる人間からすると、いずれの指導にも首をかしげざるをえません。役割による有利・不利は基本的に存在しないのです。そもそも「自分に有利だから……」と考えて行動する人は、就活全般を通して苦戦することでしょう。

リーダーや発表者は、こういった役割が得意な人が担うとチームのためになります。しかし、自分でも苦手であることを自覚しながら、「自分が選考に受かりたいから」という理由で役割を得ようとすると、チームに迷惑をかけるだけとなってしまいます。

自分のことしか考えない自己中心的な人は、まともな企業であれば一緒に仕事をする仲間にしたくはありません。書記やタイムキーパーも同様です。「あと10分です」と残り時間を言うだけで、チームメンバーと協力する姿勢がない人が合格することはまずありません。

「メンバー全員で成果を出す」気持ちで臨もう

逆に、選考に通過する人は、チームのために一所懸命な人です。メンバー全員と力を合わせて一つの結論を出すために動いている人のことは、自然と印象に残っています。

「メンバー全員で」という気持ちがあるからこそ、自分が知っている知識をメンバー全員に共有したり、あまり発言がない人がいたら質問を振ったりもします。自分の役割を越えて、なんとかチーム全員に貢献しようとします。

以前、比較的おとなしい人が集まったグループがありました。その中でも「誰もしたがらないなら自分が頑張ろう」という姿勢で、不慣れながら一所懸命に進行を務める学生さんがいました。

進行はたどたどしいものではありましたが、常に笑顔でグループの雰囲気を良くしようとする彼の姿勢を見ていて、「チームのために」という気持ちが伝わってきました。

彼は今、弊社でお客様からの評価がとても高い営業マンになっています。「周りと協力して結果を出すために、自分はどんな動きをできるのか?」。このことを念頭において、グループディスカッションに臨んでください。

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【プロフィール】河合 浩司(かわい・こうじ)
上場企業のメーカーで人事課長を務める、採用業務15年超のベテラン。学生たちの不安を煽って金を儲ける最近の就活ビジネスを批判し、ペンネームでのツイッター(@k_kouzi7)やウェブコラムを通じて「自然体の就活」を回復するよう呼びかけている。

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