ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

閉店後のファミレスに「ナゾの侵入者」 心なしか食材も減ってる気がして…

DATE:
  • ガジェット通信を≫

夏です、暑いですね。今回は友人が勤めていたファミリーレストランで起きた「怪奇現象」について書いてみます。そのお店の営業時間は10時から翌2時まで。閉店作業を終えて鍵を閉め、防犯システムのスイッチを入れると3時頃になります。

その友人はある日、この店にヘルプに行くよう上司に命じられました。普段は冗談も言い合うような上司の真面目な話しぶりに、思わず構えてしまったそうです。

「今回ヘルプに行く店だけど、ちょっと調べてほしいことがある」

防犯システムは作動していないけど

上司によると、営業開始前の店に何者かが侵入している形跡があるのだとか。食材などを配送する業者も「店に誰かが入っている形跡がある」と言っています。しかし防犯システムは作動しておらず、窓も破られていません。

「それに、あそこの店、食材が足りなくなることがよくあるんだ」

棚卸(たなおろし)の日には、発注した食材の数と、店での売上や食材の在庫を照合し、その差異をチェックします。差異の原因は賞味期限切れなどで捨てたものが主ですが、「侵入者」によるものもあるのではないか、と疑われているというのです。

「あそこの店長も、何かやる気ない感じだしな」

そんなことをつぶやく上司の「密命」を受け、ヘルプに行くことになった友人。店に到着し営業が始まりましたが、特に問題もなく一日が終わりました。

さぁ、本当の戦いはここからです。昨夜、どのように調べようか色々考えた友人ですが、どうしてもよい方法が思いつきません。そこで、その店長は先輩社員で多少知った仲ということもあり、思い切って正面から聞くことにしました。

「実はこういった話を聞いたんですが、何か心当たりはありませんか…」

「パートさんに叱られるし」

すると相手の店長は焦った様子もなく、こう答えました。

「ああ……。それ、俺だな」

店長から聞いた真相はこうです。閉店前に次の日の料理の仕込みをする必要があるのですが、これが時間内に終わらないことがよくあるのだとか。しかし、ある程度終わっていないと、次の日に部下のパートのおばさんにドヤされてしまうのだそうです。

それが嫌で、店長は営業終了後、シャワーを浴びに家に帰り、少しの睡眠をとってから、仕込みをやりに朝早く一人で店に戻っていたということでした。

「終わってないと、パートさんに叱られるし…」

力のない店長の言葉に、友人も彼の忙しさと人望のなさに同情してしまいました。当然この「早朝残業」の賃金は加算されていません。サービス残業です。

いくら会社が「週休二日制宣言」をしても、店が深夜営業を続ける限り実態が伴わず、すぐに黙認状態になるのも仕方ありません。バイトは集まりにくくなれば、穴埋めをする社員に負荷がかかります。徹底するには、会社のよほど強い意思が必要です。

在庫の誤差の行方はいまだ不明

そういえば、ひとつ大きな疑惑が解決されていません。そう、いまだに在庫に誤差のある食材の行方はハッキリしていないのでした。この肝心なところは、店長も全否定だったそうですが、単に賞味期限切れ食材が多い店だったのか、それとも…。

ただ、これだけタダ働きを余儀なくされていれば、「少しくらいイイだろう」と魔が指してしまうこともあるのではないかと、同情する気持ちも少し沸いてしまいます。(ライター:ナイン)

あわせてよみたい:元社員が語る「外食産業」の舞台裏 バックナンバー

【プロフィール】ナイン
北海道在住の20代後半の男性。大学卒業後、居酒屋チェーンWを運営する会社に正社員として入社。都内店舗のスタッフや副店長として約4年間勤務した後、「もう少し発展性のある仕事がしたい」と転職。現場を知る立場から、外食産業を頭ごなしにブラックと批判する声には「違和感がある」という。TwitterFacebookブログ

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
キャリコネの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP