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フジテレビがキムタクで視聴率26%超え テレビはやっぱり中高年向けなのか

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ここ数年、視聴率低迷に苦しんできたフジテレビが、久しぶりのいい数字に沸いた。7月14日に放送されたSMAP木村拓哉さん主演の月9ドラマ「HERO」が、視聴率26.5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ。以下同)を叩きだしたのだ。

「HERO」は2001年に放送された人気シリーズの続編。前シリーズは11話全てが視聴率30%を超える大ヒットだった。今回は13年ぶりの復活で期待を集め、NHKの連続テレビ小説「花子とアン」の25.2%を抜いて、第1話で今年のドラマ最高視聴率を記録した。

「韓流デモ」と「地デジ化」で視聴者離れる

同作プロデューサーの渡辺恒也氏は、マスコミ各社に「たくさんの方に見ていただけたことが結果につながり、ありがとうございました」とコメントを出しており、局の喜びようが伝わってくるが、フジがここ数年置かれていた状況は厳しいものがあった。

「楽しくなければテレビじゃない」をスローガンに掲げ、80年代から業界を牽引してきたフジテレビだが、2011年に7年間続いていた視聴率3冠を日本テレビに奪われると、一気に視聴率競争から転落。2012年以降は、日テレとテレビ朝日を追う形になっている。

フジ凋落の要因のひとつとして噂されるのが、2011年の「韓流フジテレビ批判騒動」だ。フジが韓国寄りの報道をし、少女時代やKARAといった韓流アイドルを「ゴリ押し」しているという批判がネットユーザーの間で高まり、お台場でデモまで開かれた。誰が言い出したのか定かでないが「(韓流が)嫌なら(フジを)見るな」という言葉まで生まれた。

地上デジタル化も視聴率低迷に拍車をかけたと言われる。地デジ化に伴ってチャンネル番号が10と12だったテレビ朝日とテレビ東京が、5と7に移動。8のフジは新聞のテレビ欄で中央から右端へと移動することになり、目に止まりにくくなった。リモコンでチャンネルをスクロールするときも、大手民放で最後になり不利になったというのだ。

こうした事態を見かねて、2013年6月に就任した亀山千広社長(58)が、今年7月11日の会見で、社員の3分の2にあたる1000人を人事異動させたと発表。視聴率奪還のために編成部員を減らし、「経験豊富な人材」を制作現場に充てたという。

「ヒット作の焼き直し」ばかりで若者置いてきぼり

「経験豊富な人材」で連想するのは、月9の黄金時代を作ったいわゆるバブル世代だ。今回の「HERO」でも、プロデューサーの渡辺氏こそ32歳と若いものの、演出の鈴木雅之氏(55)、平野眞氏(48)ら、13年前の第1シリーズにも参加した古参スタッフの名前が並んでいる。

確かに、ここ最近のフジは過去の作品の再利用が多い。この1年で放送されたドラマを見ても、「HERO」以外にも「ショムニ2013」「医龍4」「ガリレオ」といった1990年代後半~2000年代のヒット作の続編が目立つ。

7月9日にスタートしたドラマ「若者たち2014」に至っては、今から約50年前にもさかのぼる1966年のドラマのリバイバルだ。監督も「北の国から」で演出を務めた杉田成道氏(70)と大ベテランが起用されている。

テレビの視聴者が高齢化し、若者がテレビを見なくなったといわれるが、やはり視聴率アップには「中高年」が頼りということかもしれない。「HERO」で主演のキムタクも、メインのファン層は40~50代、若者からは「オワコン」扱いだ。一時的に数字を稼ぐことは可能だが、新しい世代の視聴者獲得には繋がらないだろう。

経験のある古参スタッフと過去のヒット作を活用することで、当面の起死回生を図るフジの戦略は短期的には効果があるが、それだけでは将来性が望めない。亀山社長自身は58歳で、60代が多い民放の社長の中では若い方。並行してぜひ新しい人材とアイデアを活用して、打って出てもらいたいものだ。

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