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筑後連続変死事件 リサイクル店で多重債務者が強制労働か

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 いわゆる「筑後連続変死事件」の舞台となったリサイクルショップ「エース」の前には小さなプレハブ小屋が建っている。アニメキャラクターのイラストでデコレーションされているこの小屋こそ、福岡・筑後で起きたこの事件の真相に迫る重要な舞台だった可能性が浮上した。

 本誌は事件現場となった「エース」の元従業員で、店から命からがら逃げ出したという都内在住の田宮実さん(仮名)に取材することができた。田宮さんがいう。
 
「このプレハブには、伸也も知佐(後述)も頭の上がらない元暴力団員のXがしばしば訪れ、暴力団風の男たちと密談を繰り返していた。その後には必ず『エース』から荷物が運び出されていきました。私自身、何度も手伝わされたことがある」
 
 このX氏こそ、事件に深く関わっていると捜査当局が睨む重要人物なのだ。

 さる6月、福岡・筑後市のリサイクルショップ経営者、中尾伸也被告(47)と妻の知佐被告(45)が2004年に従業員の日高崇さん(当時22)を殺害した容疑で逮捕された。その後、福岡県警は伸也被告の実家の庭から日高さんとは別の従業員の骨を発見している。さらに7月に入って、2人以外の人骨も新たに見つかった。捜査関係者がいう。
 
「従業員の2人以外に、知佐の妹の夫である日村さん(仮名)とその息子も行方不明になっている」
 
 さらにこう続ける。
 
「伸也の実家近くの川底からは複数の骨片が出てきた。現在は科捜研に回していて、少しずつ鑑定結果が出てきている。しばらくしてすべての被害者が特定されれば、その後、夫婦以外にも事情を知る関係者へ捜査を一気に広げる予定だ」
 
 この捜査線上に浮上している人物こそ、前出のX氏なのである。田宮さんの話に戻そう。彼が「エース」で働くことになったのは2007年の2月頃だった。田宮さんが語る。
 
「当時、会社員だった私はギャンブルがきっかけで複数の会社から借金を抱えてしまった。大手からは借りられなくなり、名前も聞いたことのないサラ金に約80万円を借りた。返済が滞って3か月が経過した時、ついに呼び出された。そして連れて行かれたのが東京・御徒町の雑居ビルです。強面の男が4人いて、私は携帯と財布、カバンや靴を取られ、逃げられないようにズボンまで脱がされた」

 返済のメドが立たないことを打ち明けると、「働いて返してもらうしかない」と一方的に話が進められた。田宮さんはそのままの姿で車に乗せられると、すでに2人の男性が同じようにズボンを履いていない状態で乗っていた。喋ることも許されず、監視を付けられ連行されたという。
 
「どこに向かっているのか見当もつきませんでした。時間の感覚もない中、車から降ろされ、監禁生活が始まった。そこが福岡だとわかったのは1週間ぐらい経った頃です」
 
 連れて行かれた先は、中尾夫妻が経営する「エース」だった。彼はここで2009年1月まで約2年間、タダ働きさせられたという。周囲には同じようにどこからか連れてこられた男女が働いていた。「エース」は田宮さんのような多重債務者を“強制労働”させる場所だったのか。

※週刊ポスト2014年7月25日・8月1日号

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