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住居の不法侵入が成立するかどうか?

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Q.

 Xは、強盗の目的でYさんの家の玄関をくぐり、「こんにちは」と大きな声を出して玄関の扉を開けました。するとそのとき、Yさんは台所でお昼ご飯の準備をしていましたが、宅配便か何かが届いたものだと思って「どうぞ、お入りください」と大きな声で返答しました。
 声に気づいたXは、そのまま何もとらずにYさんの家から逃げ帰りました。

 Xの行為は不法侵入にあたるでしょうか。

(1)Yさんが、入ってよいと承諾している以上、不法侵入とはならない
(2)Yさんの返答は誤解によるものだから、やはり不法侵入は成立する

A.

正解(2)Yさんの返答は誤解によるものだから、やはり不法侵入は成立する

 「正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し」た場合に不法侵入罪が成立します(刑法130条)。
 ただ、設問の例ではYさんが住居に立ち入ることについては、承諾しているようにも見えます。
 この点について、裁判所の判断の仕方としては、「外見上家人の承諾があったように見えても、真実においてはその承諾を欠くものである」場合には、その承諾は無効であるという考え方があります(最判昭和23年5月20日)。設問では、Yさんは誤解にもとづいて立ち入りを承諾しているにすぎませんから、承諾を欠いていることになる以上、Xには不法侵入罪が成立することになります。

元記事

住居の不法侵入が成立するかどうか?

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