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65才以上の高齢者 4人に1人が認知症かその予備軍の「MCI」

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 以前とは、少しだけ何か違う──中高年になって感じるその違和感、もしかしたら認知症の一歩手前の、『MCI=軽度認知障害』なのかもしれない。MCIは、認知症とどう違うのか。鳥取大学医学部の浦上克哉さんが解説する。

「MCIとは、認知症の一歩手前の段階です。軽度の認知症と混同されがちですが、いわば“認知症までいってない状態”です」

 2013年に発表された厚生労働省の推計によると、65才以上の高齢者のうち、認知症は462万人、MCIは400万人。つまり、3079万人のうち、4人に1人が認知症またはその予備軍ということになる。

「MCIを放置しておくと、高い確率で認知症になります。でも、MCIの段階で予防対策を講じれば、認知症への移行を遅らせたり、正常に戻すことができるのです」(浦上さん)

 また、認知症の診療に詳しい、たかせクリニックの髙瀬義昌さんは、MCIの段階で発見する、もう一つのメリットを次のように説明する。

「慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、甲状腺機能低下症、脳腫瘍などの病気の初期症状は、認知症と似ています。MCIの段階で気づけば、こうした病気を早期に発見し治療することもできるのです」

 では、どんな症状が出たら、MCIを疑えばいいのか。

「認知症のように日常生活や社会生活に支障が出るほどではないけれど、以前にくらべてもの忘れが増えていたら、MCIの可能性があります」(前出・浦上さん)

 ほかにもこんな兆候が。

「記憶やしゃべりはしっかりしているけれど、家の権利書を持ち歩くようになった、異常に細かいことにこだわるようになった、怒りっぽくなったときには、MCIや認知症を疑ったほうがいいでしょう」(前出・髙瀬さん)

 厄介なのは、日常生活に支障がないままゆっくりと進行するため、本人や家族が気づきづらいということだ。気づくころには、認知症が中度程度まで進んでいるケースもあるという。

※女性セブン2014年7月17日号

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