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東京ホテル戦争 「日本人の知らぬ間に」外国人旅行者がニッポン再発見

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いま東京は、外資系ホテルの開業ラッシュだ。2014年6月にオープンした虎ノ門ヒルズの最上階にできた「アンダーズ東京」や、2013年12月に品川に「マリオットホテル」、夏には大手町に「アマンリゾーツ」が日本に初進出する。

外資系だけではなく、ラブホテルを再利用した格安ホテルチェーンも稼働率90%という人気ぶりだ。2014年6月30日の「未来世紀ジパング」(テレビ東京)は、活気づく東京の「ホテル戦争」の舞台裏を紹介した。

アベノミクスや東京五輪で「将来性は有望」

日本に初上陸した「アンダーズ」は、ニューヨークやロンドンなど世界11か所で展開する五つ星ホテル。日本の文化やデザインを意識した作りになっており、東京を一望できる絶景のスイートルームは100万円前後の宿泊料だ。

ロンドンの1号店を成功に導いた総支配人、アルノー・ド・サン=テグジュペリさんは、「星の王子様」の作者の子孫。期待される日本市場の可能性を、こう語る。

「日本はいま、注目されています。アベノミクスの影響もあり、ますます訪問者が増えるでしょう。そして、東京オリンピックがあります。ここはオリンピック会場へのアクセスが良く、世界中の方をお迎えすることになります」

格安ホテルチェーン「カオサン」を経営する社長の小澤弘視さんは、自身も若いころバックパッカーとて世界中を旅した経験から、ホテル開業の動機をこう語る。

「普通どこの国に行っても安く泊まれる所があるのに、東京にはない。それはいかがなものかということで最初に立ち上げた。一番重要なのは、お客様に安く宿泊していただくこと。ラブホテルの再利用は、初期費用を安く抑えるため」

一番安い部屋だと、一人一泊2200円。安さと個性的な雰囲気で外国人のバックパッカーの心をつかんでいる。無料で東京の下町をめぐるサイクリングツアーなども企画し、利用者の好評を得ていた。

サイクリングツアーに参加したある女性は、「東京は目まぐるしくストレス社会だと思ってたけど、ここは違ったわ。穏やかで、人も優しかった」と満足そうに話した。

「経済特区」で旅館業法の特例も

とまれる株式会社は、東北を中心としたに民家を紹介する宿泊予約サイト「とまりーな」を展開している。テーマは「田舎のお家に泊まろう」。すでに150軒が登録しており、地元の人たちと触れ合い、漁業や農業も体験できるのがウリだ。

これに外国人観光客を呼び込もうと、英語サイトの作成を急いでいた。体験モニターとして岩手県久慈市にやってきたカナダ人のジョー・ルエルさんは、漁師夫婦の家で宿泊し、囲炉裏で焼いた豆腐田楽を食べ、漁師体験をした感想をこう話していた。

「2人に出会えたのが、一番の思い出。たくさんの観光地に行ったが印象は薄くて忘れていく。だけど2人のこと、久慈のことは一生忘れないと思う」

とまれるは、不動産仲介の大手エイブルと業務提携し、東京都内の空き物件に宿泊客が泊まれるようにするサービスを始める予定だ。

東京のホテルや旅館の稼働率は現在80%以上だが、政府は2020年までに外国人旅行者の数を今の倍、2000万人まで増やす計画。「国家戦略経済特区」では、旅館業の資格がなくても部屋を貸せるよう検討している。この政策を利用した戦略に打って出たというわけだ。

東京オリンピック招致で、すでに経済効果を狙う戦いは始まっていた。そこには日本人が知らないうちに、独特の「おもてなし」によって外国人観光客に日本の良さを知ってもらう働きかけがあった。日本人である自分も参加してみたい魅力的な日本再発見の旅だった。(ライター:okei)

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