いつまで経っても訛りが取れない同僚 職場の方言は「ビジネスマナー違反」なのか

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いつまで経っても訛りが取れない同僚 職場の方言は「ビジネスマナー違反」なのか

Q&Aサイトの教えてgoo!に、こんな質問が寄せられていました。質問者のHajikamiさんは、東京にある外資系企業で働いている女性。勤務先では、日本人相手には日本語、外国人相手には英語と、二か国語を使い分けて仕事をしているそうです。

そんな質問者さんには、ある悩みがあります。それは職場に「いつまでたっても方言が取れない女性社員」がいること。関西の出身で、上京してもう2年になるそうですが、いまだに方言が取れずバリバリに訛っているそうです。

「私は日本語と英語を使い分けているのに」

自分が訛っていることは、本人も自覚していて「なかなか訛りが取れなくて」と気恥ずかしそうに言っているのですが…。質問者さんも最初は「方言くらい我慢してやろう」と思っていたそうです。

しかし、他の地方出身者が標準語で話しているのに、訛りが一向に取れる様子がない彼女のことを、だんだん鬱陶しく思うようになってきました。

「自分は、英語と日本語を使い分けて仕事をしている。なのに、なぜ彼女は同じ日本語なのに、いつまでたっても標準語を喋れるようにならないのか」

プライベートでお国言葉を話すのは一向にかまいません。しかし自分で望んで東京の会社に就職したのだから、仕事の場では標準語で喋るのがビジネスマナーなのではないかというのが、質問者さんの言い分です。

これに対し、回答者からは「なぜ標準語を使わないといけないのか」という反論が相次ぎました。

「もちろん仕事で必要にかられたり支障が出たりする場合には、標準語を話すようになる人も当然いますよね。ですが、特にその逼迫した問題がない場合は、変える必要自体あんまり感じないようですね」(keyfuさん)
「たぶんその人は誇りに自信を持っているし、直す気がない。標準語や別の地方の渦の中で訛り続けるというのは相当なことです」(noooooさん)

共通語は「他者を思いやる人が使う言葉」?

確かに、意志の疎通が重要となるビジネスの場において、過度の方言を使うのはどうなのでしょうか。同様の悩みは他の職場でもあるようです。

発言小町には、職場から方言を直すように言われたという新入社員の女性から、「方言を直さないといけないのか、理解してもらえないのか。最初はみんな、私の方言を『かわいい』『あたたかみがある』『やさしい感じがする』と言ってくれたのに…」との相談が投稿されていました。

これに対し、全国に支店のある企業に勤めていた「たま」さんから、こんな意見が。

「イントネーションならともかく、方言ともなると言葉がそもそも違ってきますよね? 意味が通じないでしょ? 社内の会話だったとしても、いちいち『どういう意味?』と聞く手間が増えます」

彼女によれば、明治時代に国策として「共通語」が作成された目的は、異なる地域の人でも誤解なく意志の疎通ができるように、ということだったとか。

「つまり、そもそも共通語は他者を思いやる人が使う言葉です」

テレビなどで頻繁に耳にする「共通語」を理解できる人は多いでしょうが、耳慣れない地方の言葉を聞きとるのは、他の土地で育った人にとっては難しいことなのかもしれません。

とはいえ、方言を話す人に対して「もうちょっと他人に思いやりを持ってよね!」と注文を出すのも、言い過ぎのような気もするのですが…。「え、それってどういう意味?」と聞くようにはできないものでしょうか。(ライター:Makiko.N)

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