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愛するペットへの医療ミスに対して、刑事罰はありえるでしょうか?

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愛するペットへの医療ミスに対して、刑事罰はありえるでしょうか?

Q.

 テレビのニュースなどで、医療ミスで人が亡くなった場合、「業務上過失致死での立件が可能かを調べている」というフレーズを耳にしたことはあるのではないでしょうか?業務上過失致死とは、いわゆる仕事上、誤って人を死なせてしまった場合などに問われる刑事責任です(刑法211条)。

 では、獣医さんが純粋な過誤、具体的には手術ミスをして、誤ってペットを死なせてしまった場合、何かの罪に問われることはあるでしょうか?

(1)人間への医療行為同様に、刑事罰を問われる可能性がある
(2)人間への医療行為とは異なり、刑事罰を問われる可能性は無い

A.

正解(2)人間への医療行為とは異なり、刑事罰を問われる可能性は無い

 人間に対する医療行為と異なり、獣医師の場合、過誤によって診療中のペットが死んでしまっても刑事罰に問われることがありません。ただし、故意に診療中のペットを殺してしまった場合は、器物損壊罪(刑法261条)や動物の愛護及び管理に関する法律、いわゆる動物愛護法違反に問われる可能性はあります(44条参照)。
 ペットに対する関心が高まり、もはや「家族の一員」という感覚すら定着しつつある昨今、飼い主にとってはどうも納得がいかないという一面があるかもしれません。
 他方で、ペットに対する医療過誤では、刑事上の責任はないものの、民事上の責任追及をされるケースは枚挙に暇がありません。例えば、避妊手術中に猫が死んでしまったことに対して損害賠償請求がなされたり(宇都宮地方裁判所平成14年3月28日判決)するなどの例があります。
 もっとも、ペットに対する医療過誤では、損害賠償請求として認められる金額は数万円から数十万円と、人間に対するそれと比べると低いと言わざるを得ない現状があります。

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