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日本代表敗退後のW杯 にわかファンはどう楽しむべきなのか

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 日本代表のグループリーグ敗退が決まったが、サッカーW杯はいよいよこれから正念場の決勝トーナメントを迎える。多くの「にわかファン」はどう楽しむべきなのか。大人力コラムニストの石原壮一郎氏が考えた。

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 日本代表チームは残念ながらグループリーグで敗退してしまいましたが、ブラジルW杯はまだ終わったわけではありません。日本時間の6月29日(日曜日)の深夜からは、激戦を勝ち抜いた16チームによる決勝トーナメントが始まっています。

 せっかくの4年に1度の世界的大イベントですから、もう日本の出番はないからと、一気に興味を失うのはもったいない話。そりゃたしかに、我々の多くは普段はサッカーの試合をほとんど見ないし、まして海外のサッカーのことなんてチンプンカンプンの「にわかサファン」です。しかし、遠慮する必要はありません。オリンピックにせよW杯にせよ、スポーツの盛り上がりは我々のような「にわかファン」に支えられています。

 ただ、大人としては常に己の「分際」を意識したいところ。世界中で多くの人が熱狂的に盛り上がっているからといって、際限なくはしゃぐのではなく、「にわかファン」としての矜持を保ちながら楽しませてもらいましょう。

 たとえば、負けてしまった日本代表チームについて、戦術がどうしたとか誰それのプレーがどうだったとか偉そうに論評する資格はありません。「にわかファン」に許されているのは、「残念だったね」「よく頑張ったよね」といった当たり障りのない言葉だけです。したり顔で「最初からダメだと思ってたけどね」「まあ順当な結果なんじゃないの」なんて言うのも、けっこうみっともないので謹みましょう。

「指図されるいわれはない。俺はテレビやネットで聞きかじったもっともらしい敗因を受け売りして、いっぱしのサッカー通を気取りたいんだ!」と言う方もいるだろうし、SNSでも職場などでも実際にそうしている方をたくさん見かけます。もちろん、何を語ろうが自由ですが、周囲はあなたの想像以上に「おいおい、なにいきなりサッカー通になってんだよ」「お前ってそういうヤツだったのか。なるほどね……」と呆れているでしょう。それを承知の上なら、どうぞ精を出してください。

 決勝トーナメントの試合について語る場合も、聞きかじったもっともらしい言葉を並べたくなる気持ちはわかりますが、あとで自己嫌悪を覚えたくなかったら我慢しましょう。「ブラジルが優勝したら、すごい盛り上がりだろうね」「予選で日本と同じグループだったよしみで、コロンビアとギリシャにはがんばってほしいね」といった素朴なコメントに止めておくのが、大人の奥ゆかしさにほかなりません。

 また、決勝トーナメントの試合は、決勝以外はすべて夜中の1時か明け方の5時にキックオフです。にわかとはいえけっこうハマって、眠い目をこすりながら熱狂して見ていたとしても、翌日会社で「つい見ちゃったよ」と誇らしげに語るのはやや僭越。さも朝のワイドショーでダイジェストを目にしただけのような口調で、「やっぱり○○は強いねえ」「あのゴールはカッコよかったね」といった浅い会話をかわすのが大人の美学です。

 さあ、そんな「にわかファン」なりの腰の引けたスタンスで、決勝トーナメントを大いに楽しみましょう。周囲を見わたして、同じにわかのくせにもっともらしく語っている人を見つけて、心の中で「ふふふ、言ってる言ってる」とせせら笑うのも、また一興です。

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