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就活生が「ウソでしょ?」と猛反発 就職留年は「デキ損ない」なのか

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大手企業の春採用が、終わりを迎えた。しかし希望の会社から内定を得られず「うまくいかなかった」と落ち込んでいる学生もいるのでは。

そんな学生たちにチラつき始めるのが「就職留年」や「就職浪人」という選択肢だ。現在の就活には「新卒カード」は貴重。それを保持して2年目の就活を迎えるために、ワザと「就職留年」をする学生も少なくない。

そんな現状を知ってか知らずか、2014年6月13日のダイヤモンド・オンラインが「留年組」をこんな痛烈な言葉でこき下ろしている。

「就職のために留年というのは、制度の悪用であり見苦しい」
「会社側から一番嫌いな人物は『就職留年』」
「一浪はともかく、留年は出来損ないの烙印を押します」

就活は「卒業時の経済状況」に左右されるのに

しかも具合が悪いのは、これが「企業や採用担当者のホンネ」として紹介されている点だ。これはQ&Aサイト「OKWave」の声を分析してまとめたもののようだが、「企業が浪人よりも留年を嫌う」という回答が4割にのぼったという。

就職留年となれば、その分余計に学費がかかってしまうのは承知のことだ。それなのに、企業から「出来損ない」「見苦しい」と言われたら、立つ瀬がないというものだろう。この「ホンネ」は実態に合っているのだろうか。

キャリコネ編集部は就職を理由に「留年・浪人」した学生に話を聞いてみた。現在大学5年生の女性Aさんは、4年次には内定をひとつももらえなかったが、今年は大手マスコミへの内定が決まった。

希望業界はマスコミと広告で10社程度の面接を経験したが、留年に対する「酷評」を選考の場で感じることはなかったという。

「デキ損ない、ですか…? ウソでしょ、という感じ」

就活の環境は、卒業した年の経済環境に左右される部分も大きい。それを学生個人の責任に負わせるのは納得がいかないという。

「確かに、面接時に留年した理由は聞かれることもありますが、去年の就活やアルバイトなど自分の考えや時間の過ごし方を説明して終わりです。業界によって違うかもしれませんが、少なくとも私は(留年による)偏見を感じることはなかったですね」

留年を選ぶのは「浪人では不利になるから」

同じく5年生の男性Bさんも、「留年」で希望する大手金融会社に就職が決まった。就活1年目はインフラ業界を第一志望にしていたが、失敗の経験を基に2年目になって業界の幅を広げたことが功を奏した。

一方、「就職浪人」を選んだ女性Cさんは、2014年3月に卒業して就活に臨んだものの、6月末現在内定を1社も得ていないという。有名国公立卒と学歴も悪くないのだが、現在の就活戦線は「既卒に不当に厳しい」と嘆く。

「会社によっては『新卒限定』というところもあり、応募できないところもあった。選考でも、新卒だった去年より厳しく見られているような気がする。こんなことなら卒業しなければよかった…」

AさんやBさんの話を聞くと、就職留年が「出来損ないの烙印」を押される、というのは風評ではないかという気もする。その裏には、就職のために学費を余分に払うなんて贅沢、という一種の嫉妬が隠れていないだろうか。

また、お金を支払って「留年」を選ばざるを得ない理由には、「浪人」では圧倒的な不利になるという事情もある。この状況にAさんもこう憤る。

「現役で就職先が決まらないのは、学生側にも責任はあります。でも反省して2年目の就活をしているのに、留年か浪人かだけで機会が大きく変わるなんて、ひどい話だと思いますよ」

新卒一括採用にメリットがあることも理解できる。しかし採用を本当に厳選するのなら、「留年」か「浪人」かといった些細な理由で学生を差別することがないようにすべきではないか。

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