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超実践型作曲家育成セミナー「山口ゼミ」第6期生募集スタート 〜受講生が100名を突破、豪華な講師陣にも注目

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プロデューサー 山口哲一 氏

音楽プロデューサー 伊藤 涼 氏

超実践型作曲家育成セミナー「山口ゼミ」第6期生募集スタート
受講生が100名を突破、豪華な講師陣にも注目

プロデューサー/コンテンツビジネス・エバンジェリスト 山口哲一
音楽プロデューサー 伊藤 涼

第一線で活躍するプロデューサー/クリエイターが講師で参加する、超実践型作曲家育成セミナー「山口ゼミ」の受講生がついに100名を突破。上級コース「extended」や新人作曲家のためのセミナーと修了生によるチーム「Co-Writing Farm」も精力的に行われ、各方面での評価も高まっている。
そして、山口ゼミ第6期の開催が7月26日に決定。受講希望者を対象にした説明会も7月5日に予定されている。

「山口ゼミ」特別対談 第三弾〜ゼミスタートから1年間、活動を総括:www.musicman-net.com/report/104.html
『プロ直伝! 職業作曲家への道』出版記念 特別対談「続・プロ作曲家になる方法」:www.musicman-net.com/report/97.html
「山口ゼミ〜プロ作曲家になる方法〜」開催記念 特別連載:http://www.musicman-net.com/report/79.html
『プロ直伝! 職業作曲家への道』:http://www.rittor-music.co.jp/books/12317323.html

山口 哲一(やまぐち・のりかず)
プロデューサー/コンテンツビジネス・エバンジェリスト
1964年東京生まれ。株式会社バグ・コーポレーション代表取締役。
SION、村上”ポンタ”秀一、村田陽一等の実力派ミュージシャンのマネージメントを手がけ、音楽プロデューサーとして 東京エスムジカ、ピストルバルブ、Sweet Vacationなどの個性的なアーティストを世に送り出した。
音楽における、ソーシャルメディア活用法の実践的な研究の第一人者でもある。プロデュースのテーマには、ソーシャルメディア活用、グローバルな視点、異業種コラボレーションを掲げている。
『デジタルコンテンツ白書2012/2013/2014(経済産業省監修)』編集委員を務める。
著書に『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本(ダイヤモンド社)』(共著:ふくりゅう)、『ソーシャル時代に音楽を”売る”7つの戦略(リットーミュージック)』、『プロ直伝!職業作曲家への道(リットーミュージック)』、『世界を変える80年代生まれの起業家』(スペースシャワーブックス)がある。
Twitter:http://twitter.com/yamabug
ブログ:http://yamabug.blogspot.jp/
詳細profile:http://ht.ly/42reJ

伊藤 涼(いとう・りょう)
音楽プロデューサー
ジャニーズ事務所が運営するレコード会社Johnny’s EntertainmentでNEWSのプロデューサーを歴任。
2005年には修二と彰の『青春アミーゴ』をミリオンセラーに導く。
2009年6月に退社し、株式会社マゴノダイマデ・プロダクションを設立。
「ここにいたこと (AKB48)」「走れ!Bicycle (乃木坂46)」の作曲者。
Twitter:https://twitter.com/ito_ryo
ブログ:http://ameblo.jp/magodai/
株式会社マゴノダイマデ・プロダクション:http://www.mago-dai.com/
作詞研究室・リリックラボ:http://www.mago-dai.com/?p=627

1.

●「山口ゼミ」受講生が100人を超えたそうでおめでとうございます。

山口:おめでたいかどうかわかりませんが(笑)、ビックリしています。

伊藤:いやいや、めでたいじゃないですか!僕はこのゼミを通して、多くの音楽好きや夢みる作曲家に出逢えることをHAPPYに思っていんですよ。次は1000人を目指しましょう!!っていうか1000人超えたらある種、音楽業界のムーブメントになってますよね(笑)。

山口:音楽業界の状況が変化して、新人作曲家の育成の場が無くなってきているというのが、山口ゼミを始めた動機でしたからね。やっぱり必要なんだなと感じています。

●山口ゼミ受講生の楽曲が採用される例も増えてきたとか?

伊藤:ですね。僕はいままで幾つかの作家事務所立ち上げのアドバイサー的な事もやってきたので分かるんですが、立ち上げて最初の2年ぐらいは具体的な成果を出すのは難しいんです。でも第1期extendedの修了生がCWF(Co-Writing Farm)メンバーとしてコンペに参加するようになってから、まだ1年も経ちませんが、具体的な結果が出せているのは素晴らしい事です。

山口:そうですね。採用例は出てきました。大きなコンペでもキープされたり、また、CWF/山口ゼミを対象にしたお話をいただくことも増えてきました。

Motion Graphics studio TO-FUからは、山口ゼミ限定で楽曲のコンペを継続的にいただいてます。日本生命の公式サイトのトップページで流れていた映像の音楽は、1期生の作品ですね。

  >> TOFU Official YouTube Channel

伊藤:付き合いのあるディレクターさん達にも聴いてもらっていますが、評判いいですよ。「平均点高いですねぇ」とか「これって日本人クリエーター(良い意味で)?」とか「ふつうにいいっすね」とか。ふつうにイイってなんだよ!って思うけど(笑)。あと「さすが伊藤さんのところの〜」ということで、自分の手柄にしています(笑)。

山口:相沢まきのシンガーデビュー作品をプロデュースさせてもらったのですが、2曲とも山口ゼミ1期生の作品でした。ローソンと組んでオリジナルベイカリー「マキマキパン」をプロデュースするという面白い企画だったんですけど。

伊藤:求められていた楽曲は企画色の強いものだったんですけど、しっかりとそれに答えた作品が出来ました。Co-Writingでの楽曲制作として、理想的な流れが作れた企画でした。

山口:仙台のアイドル「アイリス」が、ザ・デビューで行った公開コンペでは、プロデュースも頼まれました。僕を引っ張り出せば、山口ゼミ受講生からデモがたくさん出てくるだろうという計算だったようです(笑)。実際、ファン投票を経て、メンバー本人が選んだ曲は、CWFのメンバー2人によるCo-Writing作品でした。

伊藤:あれは新しい試みでしたね。作曲家がアーティストの前でプレゼンするっていう。マイクもってアーティストとファンの前で話すときは緊張してたみたいだけど、アーティスト本人に「この曲を次のシングルにしまーす!」って目の前言われるって経験は無いですからね。ちなみに、そこで落選したCWFメンバーもいたんだけど、悔しくてヤケ酒するのをみんなで励ますっていう、これもなんか面白かったですね。「つぎは絶対負けないっす!」みたいなことが言える空気もCWFの良いとこなぁ〜と思いますよ。

山口:やってて、一番驚くのは、受講生から感謝の言葉をたくさんもらえることですね。

伊藤:ほんとです。僕の場合は、彼らのデモに対して、かなりメチャクチャな“ダメだし“してるのに、感謝されるって。最近は「もっと厳しく斬って(伊藤涼のダメだしは“伊藤斬り”と言われている)ください!お願いします!」とか言われて、逆にちょっと困ってますよ。

山口:「斬り!お願いします」って変だよね。僕は音楽事務所社長として、自腹でアーティストを育成していた時よりも、受講料を払ってもらっている今の方が、感謝されるって不思議な感じです(笑)。

伊藤:でも、横で見ていてマネージメント目線というか、事務所のオヤジ目線で温かく、時に厳しく彼らと接している姿は頭が下がります。作曲家といえども、アーティストの端くれみたいな人種が多いですからね。マネージメントを受けるということは特別な思いがあるのかもしれませんよね。それに“感謝する”ということ自体、山口さんの教訓の一つじゃないですか。

山口:アーティストマネージメントの仕事の中で、よかれと思っていたことが、結果的にアーティストを甘やかしたり、勘違いさせることにつながってしまったという、いわば人間教育がちゃんとできなかった失敗体験があるんです。感謝の心が無いと、結局は音楽業界から消えていきますからね。「山口ゼミ」は、マネージメントノウハウのクリエイター育成を「ナレッジ化」したものなので、人の縁や感謝の心の大切さを強調してしまうのかもしれません。音楽もつくるのは、結局、人ですからね。

伊藤:ですよ。

山口:僕らがやりたいことはスクールビジネスでは無いから、東京コンテンツプロデュサーズラボにも協力してもらって、受講料も高くならないように抑えているつもりです。

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2.

●講師陣も売りですよね?

山口:今、第一線で活躍している人しか呼ばないという方針にしています。従来の音楽スクールの先生って、「元プロ」がほとんどじゃないですか? スキルを学ぶのにはよいと思いますが、僕がやるなら、今、現場で一緒に仕事している人か、これから仕事したいと思っている人を呼びたいなと思い、その方針を貫いています。

伊藤:音楽業界は移り変わりが早いですからね。現役でないと分からない空気感っていうのがあって、元プロの「あの頃は〜」みたいな話って知識として無駄では無いけど、FUTURE MUSICを作っていくには“今”が見えてないと段階が踏めないですからね。そういう意味では、素晴らしい時の人達にゲストで来ていただいています。

山口:毎回、お呼びしていて、「フェロー」の称号をお渡しした浅田祐介さん。彼は人柄も素晴らしいんですよ。

浅田祐介
作曲家、サウンドプロデューサー。
1995年にフォーライフからデビュー。4枚のアルバムをリリース。
サウンドプロデューサーとして、Chara、傳田真央、Crystal Kay、玉置成美、CHEMISTRY 織田裕二、キマグレン等々、数多くのアーティストでヒット曲を送り出した日本を代表するサウンドプロデューサーの一人。

伊藤:ゼミ生たちにとってもアニキ的存在ですね。

山口:浅田さんの愛用のDAWがStudio Oneなので、彼の講座の後は、受講生にStudio Oneを使う受講生が一気に増えますね。

それから、TAKU☆TAKAHASHIさんは、講座では無くて、エンタテインメントショーみたいでした。

伊藤:ヒロイズムも毎回来てくれています。ゼミ生のファーストデモを投票で選んで、最優秀作品をヒロイズムとCo-Writingする企画は好評です。

ヒロイズム
作詞家・作曲家・編曲家・音楽プロデューサー
<主な作品提供アーティスト>
中島美嘉 / JUJU / 松田聖子&クリス・ハート / KARA / 東方神起 / TOKIO / NEWS / Kis-My-Ft2 / 山下智久 / テゴマス

山口:数々のヒット曲を持つヒロイズムに選ばれて、Co-Writingできるなんて、すごいチャンスですよね。実際、彼に選ばれてCo-Writingしたことがきっかけで、メロディメーカーとしての才能が開いたなと思う1期生がいますね。

伊藤:いたいた。話すと長くなるからあれだけど、彼の開花ぶりはドラマチックだったのでよく話題に上がります。メロディメーカーと言えば、多胡邦夫さんのヒット曲にまつわる作曲話も面白い話ばかり。彼のメロディにはストーリーがあるけど、作曲そのものにストーリーがあるんです。

多胡邦夫
作曲家、音楽プロデューサー。
<主な作品提供アーティスト>
AKB48 / Every Little Thing / 柴咲コウ / タッキー&翼 / 浜崎あゆみ / hitomi / etc

山口:多胡さんも素晴らしいですよね。この前の講義で話してくれた、名曲「HOME」ができた時の話とか、泣けました。

島野聡さんの「つつみ込むように」ができた時の話とか、普段聞けない「秘話」が聞けるのも「山口ゼミ」ならではだなと思います。

島野聡
作曲家
98年Misiaの「つつみ込むように」の作詞、作曲。同年リリースされ300万枚近い売り上げを記録したアルバム「Mother Father Brother Sister」では14曲中12曲を手掛ける。
<主な作品提供アーティスト>
Misia / S.E.S / Tina / 和田アキ子 / 松田聖子 / 広末涼子 / etc

伊藤:いつも思うのですが、こんな事まで話していいのかな? って(笑)。それも、山口ゼミには音楽業界の一員という空気が出来上がっているからですよね。だから皆さんもついつい口を滑らせてくれているんだと思います。Ken Araiさんも来てくれますね?

山口:Ken Araiさんには、PCを持ってきてもらって、Pro-toolsの画面をプロジェクターに映し出しながら、実際に作った曲の音を聞かせてもらうという、いわば、Kenさんの自宅スタジオに行く疑似体験をさせてもらいました。

Ken Arai
ミュージシャン・プロデューサー
主な担当ドラマ
失恋ショコラティエ (フジテレビ、2014年) / 鍵のかかった部屋 (フジテレビ、2012年)
東京リトル・ラブ (フジテレビ、2010年) / ラストホープ (フジテレビ、2013年) /

伊藤:貴重な体験ですよ。

山口:他にも、corin.さんや、今井大介さんなど、実績も経験も豊かで、現在、第一線で活躍中のサウンドプロデューサーの肉声が聞けるのが、刺激になっているなと感じます。

伊藤:しかも、ゼミのあとには必ずゲストを交えた打ち上げを中華居酒屋でしていますよね。美味しい餃子を食べながら、気軽にトップクリエーターと酒を酌み交わせるって、作曲家志望なら楽しいに決まってる!

山口:「山口ゼミ」伊藤さんの人脈にも役に立っていますよね? Scandalの生みの親である大平太一さんは、高校時代から友人でもあるのですが、最近は、俺より会っているみたいじゃない?

伊藤:ですね。ジャニーズ時代には交わるチャンスのなかった人たちとの出会いが、僕にとってもエキサイティングな音楽ライフを運んできてくれています。

山口:プロデューサーでは、「世界で一番アニソンをつくっているプロデューサー」佐藤純之介さんに、事前にコンペを出しておいてもらって、その場でコメントをもらうっていうのもやってもらっています。これも普通は体験できない。

佐藤純之介
株式会社アイウィル 制作部プロデューサー
レコーディングエンジニアとして市川由衣、上戸彩、玉置成実、Sowelu等J-POPの制作に参加し、2006年、アニソンレーベル株式会社ランティスに入社。ディレクター兼A&Rとして10組以上のアーティストの発掘、デビューまでを手がける。
<Recent Works(2012)>
麻生夏子全作品(音楽制作ディレクター、Rec&Mixエンジニア)
南條愛乃ソロデビューミニアルバム「カタルモア」(サウンドプロデュース、Rec&Mixエンジニア)
TVアニメ『ひだまりスケッチ』全シリーズ(音楽制作ディレクター)
TVアニメ『黒子のバスケ』キャラクターソングシリーズ(制作ディレクター)
TVアニメ『しろくまカフェ』OPテーマ 「Rough & Laugh」クラムボン(Rec&Mixエンジニア)他…

伊藤:「世界で一番アニソンをつくっているプロデューサー」によるリアルコンペ&公開添削、刺激的!その場では採用に至らなかったけど、その後もゼミ生たちが純之介さんにくらいついて、最近は何曲か気に入ってもらってますね。

山口:フジテレビのドラマの音楽を一手につくっている吉田雅裕さんの回も面白かったです。彼も二十年来の友人なのですが、指定の小説を読んで、そのテーマ曲を勝手につくるというお題で、それを聞いて意見をもらうというのをやってくれました。非常にクリエイティブな時間でしたね。

伊藤:Jポップとは違う世界で、僕も勉強させてもらいました。

●遠方からの受講生も多いそうですね。

山口:福島から2名、名古屋から3名、関西も数名いましたね。

伊藤:広島からの通いもいましたよね?

山口:広島から飛行機や深夜バスで通っていた4期生の男性は、extendedする時に、東京に出てきて一人暮らしを始めましたね。どうしたの? って訊いたら、「山口ゼミに通うために出てきました」って(笑)。

伊藤:そういう前のめりな姿勢、大切ですよ。またそれが、ゼミの雰囲気を盛り上げていますし。

山口:直近の第5期では、なんと台湾から飛行機で通う台湾人まで出現して、心の底から驚きました。関西から出てきて2ヶ月間ウィークリーマンションに住んで通った子もいました。

伊藤:ヤバいです(笑)。台湾の彼は「職業作曲家の道」は自己啓発本みたいに受け止めているらしく、山口ゼミこそ自分の未来だ!って感じですよね。打ち上げの時も僕の横に座って質問攻め、為になることは何でもやろうっていうポジティブ青年。

山口:僕自身は啓発本は読まないけれど、その人の人生に影響を与えたという意味だろうから、褒め言葉と受けることにしています(笑)。

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超実践型作曲家育成セミナー「山口ゼミ」第6期生募集スタート 〜受講生が100名を突破、豪華な講師陣にも注目(3/3)

3.

●extendedというのは上級コースなんですよね?

山口:はい、2ヶ月間8日間の山口ゼミで、一応、一通りの考え方や向上していくためのやり方、プロの基準は伝えます。ただ、「わかる」と「できる」は違うので、理解できたとしても、すぐにはできるようにならない。「あとは頑張ってね」は無責任だと思って、「山口ゼミ」を修了した人だけを対象としたコースをつくりました。

伊藤:実際にクラスで会うのは月2回だけど、徹底的にデモ音源の公開添削やっています。グループウエアを使って、デモをいつでもUPしてもらって、確認し次第Facebookで添削。

山口:毎朝、何かしらの投稿があるよね。お疲れ様です(笑)。

伊藤:おかげで最近は朝起きたら、まずは添削、みたいな生活になりましたよ。

山口:extendedというのは「延長戦」という意味と、能力を伸ばしてねという願いが込められています。英語のニュアンスとして合っているかどうか自信ないですが。

伊藤:なんかカッコイイし、音楽系ゼミとして唯一無二な感じするから良いんじゃないですか(笑)。

●Co-Writing Farmについても教えて下さい。

伊藤:もともと10年くらい前に僕が海外での楽曲制作するときに出逢ったCo-Writingを、日本のクリエーターの間でも有効に活用できないかと、5年くらい前から日本人限定Co-Writeを始めたんです。実際に海外Co-Writeの経験のある作曲家を中心に、多くの結果を出すことが出来たんで、これはイケると実感が持てたんです。ただその反面、海外Co-Writing経験のない作曲家たちにとっては、Co-Writeのルールや精神を理解するのは難しいということも分かったんです。なので、ちゃんとCo-Writingマインドさえ持てるようにトレーニングすれば、この10年余り伸び悩んできた日本のクリエーター達にとってのカンフル剤になると思い、それを実践する場所として、山口ゼミの延長線にCo-Writing Farmを作ったんです。

山口:日本の音楽業界はシンガーソングライターの系譜が強くて、Co-Writingの文化が無かったように思います。山口ゼミを日本のCo-Writingの本家にできたらなと思っています。

伊藤:extendedからCo-Writing実習を始めていますから、CWFが始まる時には基本的なルールや精神は理解できている。なので、CWFでは自主的にチームを組み、テーマ決めて“強い曲”をどんどん作っています。

山口:CWFは、山口ゼミを上級コースのextendedまで修了した人だけのチームなので、山口ゼミ受講生の多様性を反映して、いろんな人がいます。年齢も職業もばらばらですね。20代前半から上は50代まで、音楽で食っているやつもいるし、会社員もいる。不思議なくらいに仲が良いんですよ。

伊藤:仲が良いのは良いことなんですけど、Co-Writeではケンカしてでも良い作品作れって言ってます。

山口:得意なところを出し合う「足し算」には既になっているし、「かけ算」的なことも時折起きていますが、Co-Writeでしかない化学反応みたいな曲が、もっと欲しいですね。

●CWFのメンバーで行ったCo-Writing Campというのをやられたとか?

山口:たぶん、日本初なんじゃないですかね? 2日間泊まり込みでやりました。3人一組になって、1日半で1曲を作るんです。

伊藤:前回のCWCは31時間でディレクターに聴かせられるクオリティデモ音源を完パケるって感じだったんだけど、色んな意味で大成功だったと思います。あとはここで作った曲が、世を騒がせるようになれば完璧です。

山口:僕は、横で見ていて、これって音楽のハッカソンだなと思いました。

伊藤:ハッカソンですか、良いですね。初Co-Writing Campの舞台は、キティ伊豆スタジオだったんですが、素晴らしい環境でした。空気感と言い、スタジオといい、これ以上の場所はないと思いました。マックス30人くらいのスケール感ですが、ここでなら本当にヒット曲が生まれそうな気がしています。

山口:そうですね。来年からは、オープン化して、誰でも参加できるようにしようと計画しています。日本の音楽シーンにCo-Write文化を根付かせたいなと思っています。Kittyの皆さんも協力的で、Kitty伊豆スタジオをメッカにしたいねって話しています。数々のヒット曲が生まれた、日本最古のリゾートスタジオで、音楽の神様に愛されている場所だなって感じています。

伊藤:優秀なコーチがいるんで大丈夫ですよ(笑)それにCWFのメンバーが立派なリーダーに育ちつつありますからね。

●山口さんは、「作曲家リレートーク」という対談イベントもやられていますね。

山口:書籍「プロ直伝!職業作曲家への道」で、いろんな作曲家、サウンドプロデューサーにインタビューをして、すごい刺激を受けたんで、継続したいなと思って、トークイベントにしました。トークの内容は、リットーミュージックのサイトに掲載しています。

伊藤:前々から、ことあるごとに言ってるんですけど、作曲家志望の人は絶対この「作曲家リレートーク」に参加した方がいい、だってタダで一流の作曲家のマル秘話とかマル秘音源がきけて、打ち上げでは一緒に酒飲んでお友達になれるんですよ。言い方悪いですけど、来ない奴はバカ(笑)。

山口:MUSE音楽院の公開講座という形で入場無料でやっていますからね。「山口ゼミ」関係者は打上げ参加もOKにしているので、交流の場にもなっています。ちなみに、今、DAWに焦点を当てた次の書籍をつくっているので、期待していて下さい。

伊藤:僕も、仮歌詞のコツと、メールでのボーカルディレクションについて話をしています。

山口:メールでのコミュニケーションスキルは、今の時代に重要ですよね。去年出版した『プロ直伝!職業作曲家への道』(リットーミュージック)には、読者のデモを聞いて、メールでアドバイスするという「デモクリニック権」付となっているのですが、結構、緊張します。

伊藤:大変なオマケつけたなって思ってましたよ。もちろん適当なアドバイスはできないし、何よりも返信する作業量が半端じゃなかったんじゃないですか?

山口:もう70通以上はレスしましたけれど、気合い入れて聞くし、書きますよ。メールで伝えるのは難しいですけれど。

伊藤:素晴らしい!

●お二人がCREAwebで連載しているコラム「来月流行るJポップ」が人気ですが、これもメールで書かれているとか?

山口:はい。メール対談です(笑)。リリース前の新曲をこれが流行ると予測して、その理由を総合的に書くというかなり欲張りな企画です。プロデューサーの性として、何かやるときは、「企画が尖っている」ようにしたくなるんですよね。今回はその尖った企画が書き手としての自分の首を絞めているのですが(笑)。

伊藤:確かに(笑)。でも最初は大変だったけど、今は楽しく書けてますよ。一番大変なのは曲選び、なんてったってコラムタイトルが「来月流行るJポップ」ですからね。

山口:オリコンのシングルチャートが形骸化して久しいのですが、ラジオのOnAirやダウンロードも加味したビルボードジャパンのチャートは面白いなと思っています。最近、ネットのクチコミをベースに人気曲予測するRUSHというサイトが始まって、精度が高いので助かっています。

伊藤:あと毎回、その曲を妄想分析するってコーナーがあるんですけど。これも何かほかにはないアイデアと思って自ら提案したんですけど、やはり自分の首を絞めることになってます(笑)。でも毎回妄想分析することで妄想力が鍛えられています。とはいえ、この妄想力が他に役に立つとは思えないんですが。

山口:あのコラムも役割分担がはっきりあって、僕はITやソーシャルメディア的な視点と業界裏話的な話。伊藤さんがクリエイティブ、特に歌詞に焦点を当てるという形ですね。

これは、マネージメントとディレクターのノウハウを融合させているという意味で、「山口ゼミ」と同じ構造なんですよ。

伊藤:いいコンビなんです。

山口:作曲家が若手を育成するのもやって欲しいけれど、その場合は「弟子を育てる」的な形になるので、幅が狭くなるし、相性も出てくる。マネージャーはどんなアーティストともつきあえないと仕事にならないので、どんなタイプの才能、性格でも音楽が好きで、向上心があればOKなので、スクールには向いているのだなと、やってみて気づきました。

伊藤:厳しいダメだしをするのはディレクターの仕事だったので、“ダメだし”“斬る”ことに抵抗はないんです。それが、こういう形で役に立つなんて思いもしなかったけど、「山口ゼミ」に人が集まって、どんどん強いチームが出来て行けばいいな、と思う。これからの音楽業界、今までの作曲の仕方だけじゃダメなことは歴然としているので、ゼミ・extended、CWFを通じて、育成・Co-Writing・制作&プレゼンの仕方まで、前向きな提案をしていきたいと思います。

山口:そうですね。『プロ直伝!職業作曲家への道』にも載せている「プロ作曲家の心得」に、「次世代篇」と「セルフブランディング篇」を最近、加えました。ITリテラシーも含めたこれからの作曲家に必要なことをトータルに伝えたいと思っています。

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