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新映像体験“パノラマHMD”の実力

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ゴーグル状のディスプレイを頭にかぶると目の前に大画面が広がる「ヘッドマウントディスプレイ」(以下HMD)。映像世界に没頭できる、楽な姿勢で鑑賞できる、大画面テレビを置くスペースが不要──といったメリットがあるものの、基本的には新しいモノ好きが飛びつくニッチなアイテムです。しかし、近ごろそのHMDに新しい動きが。

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それがモーションセンサー内蔵型の「パノラマHMD」です。従来のHMDと何が違うのでしょうか? SRラボラトリーズの代表取締役社長で脳科学者の藤井直敬さんにうかがいました。

「これまでのHMDはあくまで映写機で、顔をどの方向に向けても同じ映像が映し出されていました。一方、パノラマHMDはモーションセンサーにより、顔の向きに応じて上下左右、好きな方向の映像を『見る』ことができます」

なるほど。ちなみに、いまもっとも有名なモデルは、オキュラスVR社の3DパノラマHMD「Oculus Rift」で、2014年5月時点で開発業者向けに試作機が販売されています。また、SCEがPlayStation 4用の周辺機器として「Morpheus」(プロジェクト名)の開発を発表しています。

ともあれ、パノラマHMDがどんなものか体験してみたい! そこで前出の藤井さんが所有している「Oculus Rift」の試作機をお借りしてみました。

映し出されたのはパノラマカメラで撮影された結婚式の動画。再生された直後は、意外なほど低い解像度による網戸越しのような視界に「あれ、意外とショボい」と思ってしまったのですが、式場を自由にぐるぐる眺め回しているうちに、不思議と自分も式に参加しているような気分になってきました。

「多少映像が粗くても、3D映像じゃなくても、顔の動きに対して映像が素早くついてくれば、人はリアリティを感じるものなのかもしれません」(藤井さん)

しかし、問題は装置の大仰さです。Oculus Riftは通常のHMDと同じく、ゴーグル状のモニターとプロセッサーユニットからなり、そこに映像ソース(例えばパソコン)を接続するのですが、とにかく配線だらけで接続が面倒なうえ、自由に動き回れないのです。

「そこが問題のひとつだなと思って私たちが開発したのが、段ボールの箱にiPhoneを入れてパノラマHMDを作る『ハコスコ』です。1個1000円(税別)なので、iPhoneさえお持ちでしたらどなたでも体験することができます」

試作機が300ドル以上するOculus Riftに比べたら激安、かつセッティングがお手軽。頭に固定するベルトがないので、手ぶらにはなれませんし(ゲームができなそう…)、密着感がないので遮光性も低いのですが、髪型の乱れやゴーグルの跡を気にする方には、かえって都合が良い割り切りかもしれません。

「ハコスコは、あくまでパノラマ写真や動画を楽しむビューワーです。当社も年内に100本のパノラマコンテンツを用意する予定ですが、みなさんもパノラマカメラやアクションカムで撮ったコンテンツを楽しんでみてください」

まずは多くの人にパノラマHMDを体験してもらい、そのうえでどんなことができるかみんなで考えたい、と同氏。とりあえず「いま手に入るパノラマHMD」として試してみてはいかがでしょうか。
(熊山 准)
(R25編集部)

新映像体験“パノラマHMD”の実力はコチラ

※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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