ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

鰻店店主 「養殖ものは天然ものよりもうまみが安定している」

DATE:
  • ガジェット通信を≫

「ニホンウナギ」がレッドリスト(絶滅危惧種)に指定された。もう今後はうなぎが食べられなくなっちゃうの?と思いきや、

「レッドリストに指定されたからといって、いっさい食べられないとか、価格が高騰するなど、直接的な影響はすぐにはありません」

 と語るのは、水産総合研究センター研究主幹の内田和男さん。今回の指定によって世界的な取引規制の動きも出てくるだろうが、保護活動も活発化するのだという。

「私たちが食べているうなぎのほとんどは養殖うなぎで、シラスウナギ(ニホンウナギの稚魚)を飼育したもの。今以上に減少すれば、価格の高騰などが考えられますが、今回指定されたことで漁獲量の調整など資源管理が強化されるので、価格も安定すると思います」(内田さん)

 一方、天然うなぎは、稚魚が冬から春にかけて海から川に上り、川や池で育ったもの。その後は海に下って親うなぎとなる。浅草の老舗うなぎ割烹「小柳」の職人・平山祐也さんは、こう話す。

「うちでは数十年前から天然うなぎは扱っていません。天然うなぎは希少価値があり、値段も倍以上ですが、実は養殖の方が、エサの量や水で管理することができるので、天然ものよりもうまみが安定しているんですよ」

 香りはよいがクセも強い天然ものより、上品な味わいの養殖うなぎを好む人も多いという。

「ニホンウナギは、謎の多い魚でしたが、2008年に世界で初めて卵を抱えたうなぎが捕獲され、研究が進んでいます。2010年には完全養殖にも成功。商業化にはまだまだ時間がかかりますが、実現すれば、価格も安定し、安心して食べられるようになるでしょう」(前出・内田さん)

※女性セブン2014年7月10日号

【関連記事】
「養殖ウナギはほぼオス」などウナギの謎・保全に迫った本
インドネシアやフィリピン産の“次世代ウナギ”輸入が活発化
高騰のウナギ アナゴにウナギエキスで名店の味が再現できる

NEWSポストセブンの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP