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20代中心のアトピー性白内障 発症後短期間で水晶体真っ白に

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 白内障は、カメラでいえばレンズにあたる水晶体が濁る疾患で、まぶしい、モノがだぶって見える、眼鏡をかけても視力が上がらない等の症状が起こる。白内障の水晶体の濁り方には3つあり、周囲から楔(くさび)型に濁ってくるのが皮質白内障。2つ目は水晶体の中心部が均一に硬くなる核白内障だ。矯正視力は落ちないが、近視が年々強くなる。50代から始まり60代では約8割が発症している。

 3つ目は後嚢下(こうのうか)白内障で、ステロイド性や糖尿病性もあり、アトピー性白内障も、このタイプだ。水晶体を包む薄いセロファンのような嚢の後ろ側がすりガラス状になり、光がハレーションを起こし、まぶしさを感じる。室内でもサングラスが必要なほどで、明るい場所で人の顔が判別できないなどの症状が起こる。水晶体の中央部分から濁りが始まるため、初期から症状が出やすい。

 三井記念病院眼科部長で、日本橋白内障クリニック執刀医の赤星隆幸医師に聞いた。

「皮質白内障は徐々に進行する上、白内障があっても症状が出ないこともあり、治療に緊急性を要しません。一方、アトピー性白内障の発症は20代が中心で、若い患者さんが多いのが特徴です。水晶体が柔らかいので、発症後は短期間で水晶体が真っ白に溶ける白色白内障になることもあります。進行が早い場合は、早急な手術が必要となります」

 アトピー性では、カメラのフィルムにあたる網膜がはがれる網膜剥離を起こすことも多い。白色白内障を放置した結果、網膜剥離の治療が遅れ、失明に至るケースもある。

 白内障は目薬では治らず、手術が唯一の治療手段だ。水晶体を包むに丸く穴を開け、中身をキレイに取り除き眼内レンズを移植する。

「私が開発したプレチョップ法では、角膜をダイヤモンドのメスで1.8ミリ切開し、水晶体を細かく分割したのち、超音波で砕いて吸い取り、折りたたんだ眼内レンズを入れて数分で終わります。点眼麻酔なので、眼帯不要で日帰り可能です。白色白内障は水晶体の嚢が見えないので、ICGという緑色の色素を表面に塗り、手術を行ないます。手術が複雑になるので、アトピー性白内障は白くなる前に治療することが肝心です」(赤星医師)

■取材・構成/岩城レイ子

※週刊ポスト2014年7月4日号

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