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住まいの「終活」。やっておきたい5つのこと

住まいの「終活」。やっておきたい5つのこと

生きている限り、かならずやってくる「最期の時」。この人生の終わりを考えて、備えておく「終活」は、ずいぶんとおなじみになってきた。では、終活のうち住まいについてやっておくことはどのようなことがあるのか。終活カウンセラー協会で代表理事を務める武藤頼胡さんに話を伺った。

今まで住んできた家を振り返ると、人生が見えてくる終活というと、お葬式の準備をしたり、エンディングノートに人生のできごとを記入したり、ということをイメージしがちだが、実際は少し違う、と武藤さんは話す。

「終活って単なる葬儀の準備に思われがちなんですが、実は自分の残りの人生の不安を解消し、将来をよりよく生きるためのもの。自分の過去をじっくり振り返り、この先どうしたいかを考えることなんです。だから終活にも住まいの問題は欠かすことができません。セミナーなどで、これからのことを考えてみましょう、というと、みなさん必ず“これからどこに住もう?”というくらいですから」(武藤さん)

特に現在、60代70代の世代は、高度成長期に仕事第一、家族第一できてしまったため、自分がどうしたいか、自分がどのように生きてきたのか振り返る時間があまりなく、終活をしてみて初めて、「自分」がどうしたかったのかを探るようになるという。

「人生を振り返ると家の思い出になることが多いですよね。自分が育った家、引越した家、初めて借りた家など、思い出が詰まっている。壁や床にできた汚れ、キズがきっかけで、昔の思い出が蘇るという声をよく聞きます」(武藤さん)

確かに、最近のことは思い出せなくとも、子どものころの部屋の壁紙や窓から見えた景色は、案外覚えていたりするもの。こうして、思い出を整理できて初めて、「家を片付ける」「高齢者住宅に引越す」「理想の地域に移住する」などの具体的な行動ができるという。

「私はこれを、心の棚卸しといっています。気持ちが整理できると、自然と家の片付けに入る方が多いんですね(笑)。心の棚卸しが終わったら、これからの生活に必要なモノを選びましょうと話しています。とかく年齢とともにモノは増えがちです。ただ、“処分”や“捨てる”というと抵抗があるので、これからの人生に必要なモノを残しましょうとアドバイスしています」と武藤さんは解説する。

家族で話し合っておけば、家をどうするかも困らないちなみに、人生を振り返るうちに、自分のやり残したこと、やってみたいことが明確になり、タイに移住してしまった人もいるという。

「タイは大げさですが、一戸建てからマンションに住み替えた話はよく聞きますね。マンションでも、救急車の搬送時に救急隊の人が困らないよう、低層階を選んだという話もあるほど。それほど、いざというときに迷惑をかけたくない、という思いは強いようです」(武藤さん)。もちろん、住み替えだけでなく、今の住まいに愛着をもち、リフォームしたというのもよくある話だという。

「家はやっぱり自分の城です。思い出だけでなく、思い入れがあるもの。だからこそ、何も言わないと伝わりません。ウチは仲が良い家族だから分かっているということはないんです」と武藤さん。確かに親が家に対してどのような思い入れをもっているか、子どもには推し量れないもの。家について話すことで、親の気持ちを初めて知ったという声もあるという。

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