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クリエイター農業参入で就農者増加

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ここ数年、農業の分野に著名なアーティストやクリエイターが参入し、注目を集めている。たとえば、音楽プロデューサーの小林武史氏は4年前、農業生産法人「耕す」を立ち上げ、農作物の生産を始めた。現在では千葉県木更津市と兵庫県丹波市に農場をもち、有機農業に取り組む。毎週開かれる朝市には、遠方からも多くの人が訪れるという。

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また、ロングライフデザインをテーマに活動するデザイナーのナガオカケンメイ氏は、自社農園「d FARM」を運営。2000坪の敷地内で無農薬野菜とオーガニックハーブを栽培している。アートディレクターの佐藤可士和氏も、千葉県のファームで週末農業を実践。トラクターや農業用ウェアのプロデュースも行い、話題を呼んだ。

一方、企業や地方自治体では、農業とアートを絡めた新たな動きもある。兵庫県淡路島では2011年から「芸術」と「農業・地域産業」を結び付けるプロジェクト「ここから村」が発足。若き音楽家や作家など芸術家の卵に住居と農業の仕事を提供し、朝は農作業、昼は創作活動という生活スタイルを実践している。新しい兼業農家のスタイルは評判を呼び、これまでに10期・数百人が「入村」した。

発信力のあるクリエイターが農業に携わることで、生産者と消費者の距離はぐっと近づく。彼らを支持する若い世代にとっては、農業の現場を知るきっかけにもなるだろう。実際、こうした活動がメディアで取り上げられることで、新たに農業を志す若者も増えている。農林水産省の「新規就農者調査」によれば、2012年の39歳以下の新規就農者は1万5030人。前年に比べ5.7%増加した。

また、全国主要都市で年7回開催される農業イベント「新・農業人フェア」も盛況。これまでに延べ7万人を動員している同フェア。全国の農家や農業法人など174団体の関係者がブースを構え、就農にまつわる情報を発信する。新規就農を希望する人はもちろん、「なんとなく農業に興味がある」レベルでも気軽に相談できるのが魅力だ。

また、会場では実際に異業種から農業に転身した人のリアルな実体験を聞くこともできる。今年2月、東京国際フォーラムにて開催された同フェアで、就農相談ブースを開設した松下信也さん(サンバファーム)は、「前職では機械系の開発に携わっていましたが、ものづくりという点では農業も同じ。とてもクリエイティブな仕事だと思います」と語る。

自然と格闘し、命の源である食物をつくる仕事。多くのクリエイターが魅せられるのも納得だ。泥臭い生産現場には、ものづくりの醍醐味が詰まっている。
(前田智行/やじろべえ)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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