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最終面接で「他社に断りの電話を入れろ」と迫る… そんな会社に入ってはいけない!

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就活生の誰もが心待ちにしているのが、就活の区切りとなる「内定」です。志望企業から「内定です」と伝えられた瞬間、涙を流す学生さんもいるほど。しかし、こういった学生さんたちの純粋な思いを逆手にとった採用活動をする企業が、残念ながら現れています。

私の身近な人が経験したのは、最終面接で内定を伝えた後、その場で電話をかけさせ「他社の内定辞退をさせる」というものです。密室で繰り広げられますから、多くの学生さんは言いなりになるしかないでしょう。あまりに卑怯なやり口です。(河合浩司)

内定後に資格を取らせる会社も危ない
やっぱ御社に入りますよ!
弊社の内定者には、このやり口に毅然と対抗した人がいます。彼も最終面接で内定を伝えられ、他社に内定辞退の電話をその場でするように言われたそうです。私が面接会場からの電話を受けたとき、電話口で彼はこう言いました。

「入社先を決めました。御社に入社します。もう一方の会社が『入社してはいけない企業』だと、今はっきりわかりました。来年の春からよろしくお願い致します」

この電話が他社の最終面接会場で、社長と人事部長を前にしてかけてきたものだとは、私は全く知りませんでした。後日この話を聞き、20代とは思えないほどの肝の座り方に驚きを隠せませんでした。それと同時に、採用側の卑劣なやり口に強い怒りを覚えました。

他にも許せない手段があります。内定を出した後、内定者に「資格取得のための講座」に通わせるというものです。半年ほどの長期の講座になり、授業料は十数万になります。

当初の約束では、「講座の授業料を企業側が負担する」ということになっています。しかし、内定辞退の連絡をすると、態度が一変し「講座の授業料を全額払え!」と言い出すのです。

こうすることで内定辞退をできない状態にし、強引に入社まで繋げるという手法のようです。泣き寝入りせざるをえなかった社会人を1人知っていますが、入社後すぐに転職していました。このような卑怯な企業に力を貸す必要はありませんから、正しい判断です。

「キャリアセンター職員の判子」なんて無意味だ
最近、採用側で流行り出しているのが、「内定承諾書に大学のキャリアセンター職員の判子まで捺させる」というものです。

通常の内定承諾書は、学生本人と親御さんの判子があれば十分です。しかし、少しでも内定辞退を減らしたいと考えた企業側が、自分の都合だけを優先して編み出した手法のようです。どこぞの採用コンサル会社が考え出したものだと聞いています。

素直な学生さんからすると、「親だけでなくキャリアセンターの職員さんにまで署名・捺印してもらったのだから、内定辞退をするのはみなさんに申し訳ない…」と考えて、内定辞退を踏みとどまることがあるのでしょう。

確かに、採用側の本音を言えば、内定辞退がないに越したことはありません。内定辞退を防ぐために、手を尽くすのは採用担当者の責務です。しかし、まだ社会経験の少ない学生さんを「辞退したくても、しにくい…」という状況に落とし込むのは卑怯と言わざるをえません。

就活生のみなさんは、ぜひとも納得のいくまで就活を続けてください。ご存じのとおり、内定承諾書には法的効力はありません。いくつ判子を並べようと内定辞退は可能です(とはいえ、手当り次第に内定承諾書を提出しまくるようなことは道義的に問題がありますが…)。

企業側は内定辞退を防ぐために、ありとあらゆる手段を講じてきますが、決して負けないでください。一人でも多くの若者が気持ちよく社会人になっていってくれることを心から願っています。

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【プロフィール】河合 浩司(かわい・こうじ)
上場企業のメーカーで人事課長を務める、採用業務15年超のベテラン。学生たちの不安を煽って金を儲ける最近の就活ビジネスを批判し、ペンネームでのツイッター(@k_kouzi7)やウェブコラムを通じて「自然体の就活」を回復するよう呼びかけている。

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