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植松晃士氏 日常生活で一番困るのはトイレの水が流れないこと

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 ファッションプロデューサーの植松晃士さんが、世のオバサマたちが清く正しく生きるためにアドバイスを送ります。今回は妖術使いのお話です。
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 さて、まだまだ続く、「くノ一入門」。今回は、現代によみがえる“妖術使い”のお話です。妖術とは、人を惑わすあやしい術のことで、他人をねたんだり、憎んだりすると、その人に災いをもたらすような力が働くとか。
 あなたの周囲には、いつも愚痴や不平不満ばっかりで、話を聞いているだけで憂鬱な気分にさせられるようなオバさん、いませんか? これこそが、妖術使い、“アテンション・プリーズの術”なのです。
「アテンション・プリーズ」って、能瀬慶子ちゃんではありません。「私はこんなに不幸。だから私を見て。私をかわいそうと言ってッ」と、常に周囲の注目を自分に集めたがる、困ったオバさんのことです。
 これまで何度もお話ししているように、女性は年齢とともに、オバさん、オバさま、オジさんの3種類に変化していきます。
 そしてオバさんとなった女性の大きな特徴として、「私には○○がないから不幸」「△△さんのせいで…」などと、環境や他人のせいにして、我が身の不幸を嘆く、という点があげられます。
 ペローの童話で、意地悪な娘の口からは、話すたびに毛虫や毒虫が、そして心優しい娘の口からは薔薇や宝石がポロポロとこぼれ落ちるっていうお話があります。
 私は、人の悪口やら愚痴やらを延々と話しているオバさんを見ていると、いつもこのお話を思い出します。口を開くたびに、毛虫や毒虫がツバと一緒に飛び出してくるのが見えるよう。これこそ、現代に生きる妖怪です。
 つい先日お目にかかった“妖術使い”のオバさんは、散々毛虫を撒き散らかした後、珍しく朗らかなお顔でこうおっしゃいました。
「占いによれば、私、今年は“棚からぼた餅”的にお金が入るんですって。だから宝くじを大量に買わなくっちゃ」
 念のため申し上げますと、そのオバさんはとても豊かな暮らしをしているかた。それなのに、さらに棚からぼた餅を狙うなんて、まぁ、どこまで強欲なんでしょう。
 これは自戒も含めたお話ですが、私たちって、日頃つい、自分自身の幸せを、忘れてしまいがちです。そこで、私、日常生活でいちばん困ること、不幸なことって何だろうって考えてみました。たとえば、洗濯機が壊れても困るし、クーラーが壊れるのもイヤ。
 あれかこれかと考えた末、「トイレの水洗! おトイレの水が流れなくなったら、生活できない」という結論にたどり着いたのです。
 それからは、ちょっと嫌なことがあっても、「ううん、トイレの水は流れているんだから、大丈夫。神さま、ありがとうございます」と、心の中で感謝することにしました。これでたいがいのことは我慢できます。
※女性セブン2014年6月26日号



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