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魚釣島奪還作戦 米軍参加なら日米軍の圧勝で中国野心放棄か

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 中国が尖閣諸島占領に動き出した場合、わが国はどのようにして領土を守るのか。オバマ米大統領の言葉通り、日米安保が機能したならば中国軍の企みはそう簡単には成就しない。自衛隊と在日米軍による「尖閣(魚釣島)奪還作戦」をシミュレートする。
 尖閣周辺海域を守るのはイージス艦を擁する佐世保の第2護衛隊群と呉の第4護衛艦隊群から臨時編成される海自護衛隊群だ。周辺にはAIP(非大気依存推進システム)潜水艦の「そうりゅう」や「おやしお」など数隻の潜水艦を遊弋させ、万全の態勢をとる。
 近代化を進める中国海軍の戦力は侮れないが、カタパルトを持たない空母「遼寧」は未だ武器弾薬を搭載した艦載機を発艦できず、戦力としてはほぼ無意味だ。中国版イージス・システムも性能が疑問視されており、「張り子の虎」と見る専門家は多い。
 航空兵力では、J-10やJ-11など最大で百数十機の「第四世代機」が尖閣紛争に投入される可能性がある。対する日米軍は主力戦闘機のF-15を70機程度、F-2を20機程度投入することが可能だ。米空母の艦載機F-18を入れれば最大で160機ほどの戦闘機が投入可能で、航空優位を保つことができる。このケースでは米軍主体で航空作戦が展開される可能性が高い。
 軍事ジャーナリストの清谷信一氏はこう指摘する。
「約200機ある自衛隊のF-15の半数は近代化改修されておらず、米軍機との間で敵、味方、位置情報のデータリンクができません。そのため、航空自衛隊が米軍と共同作戦を行なうのは難しい。米軍が作戦に参加する場合、『空戦は自分たちに任せろ』ということになるかもしれません」
 大量飛来する中国軍機に対抗するため嘉手納基地からF-22ラプターが投入されることも考えられる。2006年に米国で行なわれた模擬演習では、144機のF-15をラプター1機で撃墜したとの報告もある。
「ラプターは突出した機動力とステルス性能を誇り、世界最強の戦闘機と言われています。ラプターと戦うのは、いわば透明人間と鬼ごっこをするようなもの。1機で約10機程度の第四世代機を相手にできる実力があります。仮に20機程度が投入されれば無傷で中国軍機を殲滅できるでしょう」(軍事アナリスト・毒島刀也氏)
 魚釣島奪還作戦は、陸自の西普連と米海兵隊による日米合同作戦になる。島嶼防衛、離島奪還を主任務とする「西部方面普通科連隊(西普連)」は2005年から米海兵隊との合同演習「アイアン・フィスト」を実施してはいるが、魚釣島奪還作戦の主体となるのは、ここでも経験豊富な米海兵隊だ。
 軍事ジャーナリストの世良光弘氏が語る。
「尖閣周辺の制空、制海に問題がなくなれば、米軍は普天間の海兵遠征部隊MEUを投入するでしょう」
 武装兵が対空砲や対戦車砲を所持していることが判明すれば、1次攻撃は航空機によるピンポイント爆撃が実施される。陣地を叩いたのち、オスプレイから落下傘で投下された海兵隊員が残党を制圧。続いて洋上からLCAC(エアクッション艇)で上陸した西普連隊員が加わり武装兵の確保に当たる。
 米軍が参加した場合、魚釣島奪還作戦は日米軍の圧勝に終わり、中国は尖閣への野心を捨てざるを得ないだろう。
※SAPIO2014年7月号



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