「自意識過剰すぎて狂いそう」な人、大募集! 新卒・既卒向け「ナルシスト採用」がスタート

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「自意識過剰すぎて狂いそう」な人、大募集! 新卒・既卒向け「ナルシスト採用」がスタート就活がバカらしくてやめた若者向けに「就活アウトロー採用」というユニークな就職サービスを提供したNPOキャリア解放区が12日、新たな企画を開始した。その名も「ナルシスト採用」。新卒と29歳までの既卒で、次のような条件に当てはまる人が対象だ。

・鏡付きのエレベーターに一人きりで乗った時、テンションが上がる
・自意識過剰すぎて、狂いそうで、どうしていいか分からない
・人に優しくできる美しい自分も、これまたたまらなく好きだ

「社会への違和感」を押し殺せない人材を採用
カリキュラムは7月15日の説明会を振り出しに、参加者同士での「ワークショップ」と、企業の経営者などを交えた「セッション」、参加者と企業が相互に理解して合意すれば採用にいたる「マッチング」の3段階で進められる。

キャリア解放区代表の納富順一さんによると、ワークショップやセッションの中身は「全く新しい試みなので」参加者の性格や人となりを見てから最終的に決定するという。ナルシストたちの個性を引き出し、それを社会と繋げていける場にしていきたいと意気込む。

「社会システムへの違和感やバカらしさを押し殺せず、制度や文化を俯瞰し、自分の感性や感覚を軸に物事を捉え判断していくことができる、マニアックなナルシスト人材を集め、企業社会との新しい接点を模索したいと考えました」

参加企業の名前は、事前には明かされない。従来の就活イベントは「企業名ありき」で、広告にも「厳選優良企業30社」「有名大企業が多数登場!」といった文字が踊ることが多い。「ナルシスト」というコンセプト一点突破の企画で、果たして参加者は集まるのだろうか。

納富さんは「現在すでに10名ほどの申し込みが来ている」と明かす。

「希望者は意外にも、高学歴の人が多いです。好奇心が強く、古い社会システムに疑問を持っている人が『なんか分からないけど面白そう』と思って参加してくれているのではないかと思います」

個性と協調性の「折り合い」がキモになる
こうしたスタイルは、キャリア解放区が2012年から行っている「アウトロー採用」にも通ずる。「就活がバカらしくてやめた若者」のためのプログラムで、2014年の説明会には約250人の参加があり、現在進行中。前年は3分の1ほどの参加者数だったものの、約20人の採用も決まり、反応も上々だった。

アウトロー採用での「マッチング」では、企業と参加者がお互いに理解をするために「自分の哲学」を語り合う場をつくったという。

「テーマは『欲』『恥』『死』などの抽象的なもの。フラットな立場で語り合う場をつくりました。経営者や採用担当者は会社名を明かさず、1人の人間として本音で語る。本気度が伝わって、採用が決まった例もありました」

たとえば知名度の低いBtoBメーカーは、「大企業・安定志向」の学生たちから注目を集めることが難しかったが、企業名や企業規模、認知度が問われない場で偏見のないコミュニケーションが取れ、採用につながった。

アウトロー採用では、ITや人材、出版、製造業の会社が参加して採用実績をあげた。ナルシスト採用でも、個々人の譲れない個性やこだわりと、企業がチームでパフォーマンスを発揮する際に求める協調性の間で、「どれだけ折り合いをつけられるかがキモになる」と、納富さんはみている。

君、相当生意気でしょう、の質問に「ハイ」と答えて採用された会社

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