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【パンの旅~沖縄編2~】「宗像堂」(沖縄・宜野湾)

【パンの旅~沖縄編2~】「宗像堂」(沖縄・宜野湾)

パンの聖地と呼ばれる 沖縄・宜野湾「宗像堂」

【パンの旅~沖縄編2~】「宗像堂」(沖縄・宜野湾)

那覇空港から車で30分。静かな住宅街の細い道を入ったところに、パンの聖地と呼ばれる「宗像堂」はある。日本全国から、わざわざパンを買うためだけに多くの人が訪れるという。

【パンの旅~沖縄編2~】「宗像堂」(沖縄・宜野湾)

全国各地で開催されるパンイベントで「宗像堂」のコーナーには長蛇の列が出来、あっというまに完売してしまうという伝説の店。今回は、その人気の理由を直接確かめてみたいと思い訪れた。

「宗像堂」 オーナー宗像誉支夫氏

【パンの旅~沖縄編2~】「宗像堂」(沖縄・宜野湾)

オーナーの宗像誉支夫氏から直接お話を聞くことが出来た。宗像氏は、パン屋を始める前は大学の研究所で微生物の研究者だったという異色の経歴を持つパン職人だ。

取材中の宗像氏は、表情や語り方はつねに穏やかだったが、その言葉の中には深く物事を突き詰めようとする姿勢や情熱を感じるエネルギーに満ちた人だった。型にはまることなく自身の哲学を詰め込み、それがパンという形になっているのではないかと感じた。
美味しさの理由その1 「楽健寺酵母」

【パンの旅~沖縄編2~】「宗像堂」(沖縄・宜野湾)

パン作りに関して全くの未経験だった宗像氏が始めてパン作りに出会ったのは、14年前。たまたま知人に勧められて参加した奈良・楽健寺の和尚さんのパン講習会、そこで初めてパン作りを知り、酵母を和尚さんに分けてもらい、そのときから同じ「楽健寺酵母」を継ぎ足し大事に育てているそうだ。「宗像堂」のパン全てにこの酵母を使用している。
美味しさの理由その2 「沖縄の空気と黒糖」

【パンの旅~沖縄編2~】「宗像堂」(沖縄・宜野湾)

「楽健寺酵母」とは、元種にりんご、にんじん、山芋、ごはんを加え寝かして作るそうだ。パンの断面を良く見てみると、生地の中に小さなオレンジ色のツブツブとした形が残ったニンジンをはっきりと見ることができる。

沖縄の空気の中で大切に育てられたこの「楽健寺酵母」によって、独特の酸味と旨みを持ったパンが生まれる。また沖縄の黒糖を使用することでミネラルも豊富な味わい深いパンが出来る。

美味しさの理由その3 「4代目石窯」

【パンの旅~沖縄編2~】「宗像堂」(沖縄・宜野湾)

これが「宗像堂」の石窯。早いときは前日の7時から一晩薪を燃やし準備をするそうだ。石窯は、オーナー宗像さん自身が試行錯誤を繰り返し、研究を重ねて出来た4代目。少し前に土台を改造したことで、更に温度が保ちやすく安定したパン作りが出来るようになったと話してくれた。

丁度パンを焼いている時間に取材にうかがったが、窯の近くに立つとやんわりと温かさが伝わってきて、いままさに窯の中ではパンがふくふくと焼かれていることに愛おしさを感じた。
美味しさの最大の理由は 「命あるパン」

【パンの旅~沖縄編2~】「宗像堂」(沖縄・宜野湾)

窯の中を見せてもらうと、沢山のパンたちが静かにならんでいた。蓄熱でじわじわと焼くのだそうだ。パンのふくらみや焼き色を目で見ながら場所を入れ替える作業が必要らしく、常に窯の前でスタッフが作業していた。気温の高い沖縄でこの作業はかなり体力がいる仕事だろう。

窯で作業する姿を見て感じた。ここのパンは、酵母と窯から生まれてくる命なのだと。そうここのパンには「命」があると。

日本中のパン好きを魅了するパンの理由が私なりに分かってきたような気がした。

「宗像堂」のアイコン 白い外観

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