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通帳の再発行を遺族が行うことはできるのでしょうか?

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Q.

 通帳の再発行について相談が有ります。先日弟が死亡しました。自殺だったのですが遺書も無く何も残さずに逝ってしまいました。残高は無いと思うし入っていたとしても使用する気はありません。ただ仕事先も分からない状態だったので今更ですが記帳が有るなら「こうゆう所に居たのか」と…上手く言葉に出来ませんが形見として再発行は可能でしょうか?

(40代:女性)

A.

 ご兄弟を亡くされたとのことですね。お悔やみ申し上げます。ご相談内容は、預金の引き出しというのが主たる目的というわけではなく、生前にどのようなところで生活され、お仕事をされていたのか。いわば足跡をたどるという意味で、亡くなられた弟さんの通帳の取引履歴をご覧になりたいとのことだと拝察します。
 ご相談の内容の場合、相続財産の調査を行う時に用いる手法が活用できると思われます。
 具体的には、銀行に対して預金取引履歴書の開示請求を行うことです。預金取引履歴書は、文字通り預金の出入りについて記載があるものです。そのため、弟さんが生前どのような生活をされていたのかなどについて知る手がかりになると思われます。
 この預金取引履歴書の開示は、過去の裁判例より、共同相続人の1人からの請求でも銀行側が応じる義務があるとされています(最高裁平成21年1月22日民集63巻1号228頁)。
 相続人は次のとおりの順番で決まります。亡くなられた方に配偶者と子供がいるときは、配偶者と子供が相続人になります。いない場合は、亡くなられた方の父母や祖父母。こうした方もいない場合は、亡くなられた方の兄弟姉妹、つまり、ご相談者自身が開示請求を行えることになります。
 ただ、裁判例が確立されたとはいえ、個人情報の開示に厳格な金融機関の場合、開示請求に応じないケースもあります。そうした場合は、弁護士などに依頼し開示請求を代行してもらうことをおすすめいたします。

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通帳の再発行を遺族が行うことはできるのでしょうか?

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