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社会貢献と音楽を組み合わせた「ロックコープス」というイベントが、今年9月に福島県で開催される。アメリカ発の同イベントは、世界9カ国29都市で開催され、14万人超が参加。メインとなる音楽ライブには、レディー・ガガやスヌープ・ドッグなど世界的人気を誇るアーティストが出演してきた。

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このライブの特徴は、お金を払っても観られないこと。チケットは、開催地で行われる4時間のボランティア活動と引き換えに手渡される。なぜ、この仕組みが生まれたのか。創設メンバーでありCEOのスティーブン・グリーン氏に聞いた。

「共同創設者のトビーとグレディは、もともと音楽イベントのプロモーターをやっていた。こういったイベントを開催するには地域住民の協力が欠かせないから、お礼の気持ちをこめて会場周辺のゴミ拾いをしてくれた人にフリーチケットを渡したりする慣習があるんだ。これを一部の人だけがやるんじゃなくて、ライブに来るお客さん全員に広げたら面白いんじゃないかって話したのが、ロックコープスの発端だった」

スティーブンたちは、2003年にロックコープスを法人化。地域社会への貢献を掲げるなら、NPO(非営利団体)として活動することもできたはずだが、彼らは営利企業という形態を選んだ。なぜだろうか?

「前提として、僕は営利企業が利益だけを追求すればいいとも、NPOが社会貢献だけをすればいいとも思っていない。だって、日本やアメリカのNPOって法人全体のたった5%に過ぎないんだ。彼らしか社会のことを考えていなければ、世の中はめちゃくちゃになってしまう」

彼はロックコープスの活動を「ソーシャル・ビジネス」と呼ぶ。利益追求と社会貢献、その間に自分たちを置き、両者をつなげたいのだ、と。

「僕らは、既存のNPOスポンサーではない大企業から資金を集め、あまりボランティアをしたことがない若者から労働力を提供してもらいたかった。ほかのNPOと資金や人員の面で競合するのではなく、新しい流れを呼び込み、それを地域社会に還元したかったんだ」

営利企業を選んだことは、いち早く同社のスケールを拡大し、世界に展開するうえでも有利に働いた。イギリスやフランスなど海外でロックコープスを開催するうちに、スティーブンは、このイベントを世界規模に広げていけると確信したという。

「音楽には国や言語を越えて人と人とをつなげる力があるし、僕らが見てきたどの国の若者たちも、自分たちが働きかけることで社会をいい方向に変えていけると信じて行動していた。これは、ちょっとしたきっかけがあれば、世界を動かすムーブメントになると感じられたんだ」

宇野浩志=取材・文
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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